第百二十七話  “ ここ、西目ですよね? ” 09-14

道の駅の24時間解放休憩室でぐっすり。

目的地の道の駅に着く度に。  『今日のお宿はどんなかな~♪』とワクワクする。
本州に入りライダーハウスはおろか、キャンプも少なく。
やはり頼みの綱は道の駅となる。
その中で昨日のような道の駅は本当に助かる。

さて。 
4時57分
目覚ましをセットした三分前に起床。  何だか電子機器に勝ったようで嬉しい♪

薄明るい空の下。  海を目指す。  走りながら感じる風はオフショアだ。
後はどれだけ波が残っているか。  ドキドキしながら海を目指す。

少し走ると。  T字路に差し掛かる。
昨日、Pluning SurfのYさんに西目Pへの行き方を教えて頂いたが。
一晩寝たら忘れてしまった…。

右か左か。  直感を信じて右へ曲がる。
しばらく行くと。
サーフポイント探知レーダーが反応した♪

『ここだ!』

海に入る道を見つけ砂利道を進んで行く。  そして奥へ奥へと進んで行くと。
あっ!
そこには数人のサーファーさんと。
オフショアで見事に整えられたクリーンな波が。



おぉぅ♪
しばらく様子を見る。
ワンピークでレギュラー&グーフィーどちらも行ける♪
しかし自分はグーフィーの波に釘付けだ。

昨日Yさんに『明日、海入りますか?』と聞いた時。
当たり前さ♪と言わんばかりに頷いていた。

自分が早く来過ぎたのか。  Yさん達の姿は見当たらず。
しばらく、到着を待つものの。  この波を目の前にしては…(笑)

『いただきま~す♪』
海にいたサーファーさんに挨拶をする。
皆さん笑顔で返してくれる。

最初の20分位。
何本かチャレンジするもタイミングが掴めず…。

しかしやがて慣れ。
ワンピークなので。  残った波を分けてもらいながらグーフィーばかり乗っていた♪

徐々にサーファーさんも増え始めたので。
海から上がりカメラのシャッターを切りまくる。









しばらく夢中になっていると。
さっき海の中で話しかけてくれたサーファーさんが上がって来た。
挨拶をしてあれこれ話す。

Oさん兄弟さん♪



そして。   ふと。
『ここ、西目ですよね?』と聞いてみると。
『西目はあっち(笑)』と南の方を指指した。
『えっ!?じゃあここは!?』
『風車♪ほら、そこに風車あるでしょ(笑)』とOさんが風車を指さした。



とは言え。
ここが西目Pじゃ無くても。  こうしてサーファーさんに出会い、波にも出会えた。
全くもって問題ない♪

すると。
『西目。すごいいい波割れてたよ!行かないの?』とOさん。
この波を目の前にして、いい波とはいったい西目Pはどうなってしまっているのか。

もう訳がわからない…。

O兄弟さんは頑張ってね!と応援して下さり、そして再び海に向かって行った。
*皆さん声かけて下さったり応援して頂いてありがとうございました!

西目に行こう!と自分は走り出す。

途中。
ややオフが強くなりはじめた。
日本海のサイズダウンは早いと聞いていた事があるので全力でペダルをこぐと。
10分で着いた(笑)

こんなに近かったとは。

駐車場を見ると昨日お会いしたSPICEのAさんの姿が見えた。



『おはようございます!』と挨拶。
その奥にはYさんの姿も。
『昨日はお世話になりました!』と、挨拶すると。



『おぉ。』と優しい笑顔。
続けて『入らないのか?』
とYさん。
今すぐ入りたかったが。  何とな~く体が重いので。
少し休憩と様子を見てから入る事にした。







Yさんが海に入ると。  Yさんを頂点に綺麗な三角形が出来た。

以前。
伊良湖のロコPでも同じ光景を見た。  歴史と伝統のあるPの証明だ。

しばらく見ていると。
セットの間隔が長くなりだし、オフが強まりサイズがだんだん下がって来た。
そんな中で。  じっと頂点で波を待ち続けるYさん。

そして。  セットが来た。
テイクオフするYさん。
どこにも力が入っていないかのようなリラックスした波乗り。



自分が目指すスタイルだ。
そのライディングを見た直後。   ウェットスーツに着替えていた。

久々に活気のあるPに入り少し戸惑ったが。
やはり余った波を分けて頂き何本か波に乗らさせて頂いた。
サイズのピークは過ぎてしまったようでダウン傾向だったが。
青空の下、この雰囲気で一緒に波乗りさせてもらえた事が嬉しかった。

海上がりに皆さんにおねだりして写真を一枚♪
Yさんには差し入れを頂いたり、色々お世話になってしまった。

出発前にお礼を言いに行くと。
『とにかく。無事にゴールすることだな。』と静かに笑いながらそう言って下さった。

*Yさん始め西目Pの皆さん!楽しい時間をありがとうございました!



今日の日記はここまでで♪

ではまた!