第百二十四話  “ 力ヲ与エテクレルモノ ” 09-11

自分の単純さに笑いが込み上げる♪

昨日の日記を書き終えてしばらくすると。
てるてる坊主の効き目はすぐに現れた。

『やなっちですか!?』とそこに現れたのはたーぼーさんと娘さん&あんちゃんさんだった♪
『千葉の辺りからブログみてます!』と、たーぼーさん。
真木 蔵人さんの大ファンらしく、自分が千葉でお会いした時からブログを見てくれていたらしい。

あれこれ話した。
この辺りにもポイントがあると聞いて驚いたり。  その波画像を見てもっと驚いたり♪

ふと気付くと。  すっかり元気になっている自分がいる。
そう。
その自分の単純さに笑いが込み上げて来たのだ。



たーぼーさん達が帰った後。  日も暮れ。  早々に寝床の準備に取り掛かっていると。
暗がりから。
『やなっち?』と、声がした。
顔は見えないが姿形からあんちゃんさんだとすぐにわかった。
『"きみ"持って来たよ!あっ、"きみ"ってわかる?』と、あんちゃんさん。



『はい!○○○○○○♪ですよね!』

北海道を走っている時。  [とうきび]とかかれた看板を良く見かけた。
最初はてっきり。  さとうきびかと思っていた。
えりもでイチローさんに会った時。
謎がとけた。

逆に言えばえりもに着くまで知らなかった…。

とうきび  とうきみ  きみ
などと呼ばれているのは。  とうもろこしの事だった。

あんちゃんさんから。  熱々茹でたてのとうきみと、桃を頂いた♪
*あんちゃんさんごちそうさまでした!ゆっくり話しはできませんでしたが、あんちゃんさんの人柄からこの辺りのポイントの雰囲気もわかった気がしました!

あんちゃんさんが行った10分後。
『やなっち?』と、またまた暗がりから声がした♪

たーぼーさんだ♪
さっきは一人だった娘さんが二人に増えている(笑)
『ほら!やなっちだよ!』と、娘さんに自分を紹介するたーぼーさん。

娘さん・・・『…。』   
とても正しい反応だ。

ビールとお寿司と非常食の差し入れを持って来てくださり。
たーぼーさんはノンアルコールビールで乾杯♪  今度はゆっくり話が出来た。

どうやら。 函館のTAKKEさんの言葉を借りれば。
たーぼーさんとは波長が合うらしい♪

話をしていて。  すごくリラックス出来たし。  居心地がよかった。
またこんな話がすごく嬉しかった。
『自分が元気の無いとき、ブログを見て頑張ってる姿をみると、あぁ俺も頑張らなきゃ!って思うんです!』

その言葉は何よりの励みだ。
そして、今こうして目の前で自分が元気をもらっている。
真木 蔵人さんが自分に言ってくれた事だ。

Give & Take

もちろん50:50とは思っていない。
10:90くらいで自分の方がより多くの力をもらっている。
残りの40は自分のこれからの人生の中で返して行きたい。
そしてそれが目標となり原動力になる。



*たーぼーさん&娘さん
楽しい時間とたくさんの力をありがとうございました!
いつかたーぼーさんのホームの波で一緒に楽しく波乗りしましょう!

たーぼーさんと娘さんを見送り。  しばらくすると。
また暗がりから声がした。
『やなっち?』と。

えっえっ?今度は誰?  と、思ったら。
さっきたーぼーさんが一番の波乗り仲間だと話していたKさんだった。
娘さんのEちゃんと一緒に差し入れを持って来てくれた。
『Kと一緒に波乗りしてる時はどんな波でもなんか楽しいんですよね(笑)』と言っていた、たーぼーさんの言葉通りの。
優しい雰囲気でリラックスした明るい人だった。



*KさんEちゃん。わざわざ会いに行て下さりありがとうございました!
つがるでは波乗りできませんでしたが皆さんに会えた事でいつか一緒に波乗りできる気がします♪
ありがとうございました!

こうして。
この日の夜は代わる代わる訪れてくれたサーファーさんのお陰で楽しく過ごす事が出来た♪

就寝。

夜中。  雨の音で目を覚ました。  
『あれ?雨は午後からじゃぁ…』
予報より早くそして激しく降り出した雨。  それは明け方になっても変わらなかった。

雨の出発。
1時間も走ると。  体はびしょびしょになった。
立ち止まろうものなら寒くて震えてくる。
たーぼーさんやあんちゃんさんに教えてもらったポイントをチラチラ見ながら進んで行く。

しばらく走った頃。  急にソワソワとしたした。  ん?なんだっけ…今日は…あっ!
時計を見ると8時40分。
利尻岳に登った時の番組が放送される日だ!

雨宿り出来る場所を探す。
ダメもとでワンセグを試してみる。  う…映った♪

『小さな旅』が始まった。  一気に利尻島で過ごした日々が蘇る。
『あっ!TOSHIYAさん(笑)』
さらに。
『あぁ!KOUJIさん!ちゃっかり映ってるし!(笑)』  と一人で爆笑♪
何気に自分も写るかとドキドキしたが何事も無く終了…。

流石はテレビ。
自分がデジカメで写した景色とはまるで違う。
しかし。
高価な機材を使って撮影しても。
自分の目で見た景色+その時の気持ちはハイビジョンをも上回る。

番組を見終わると。
さっきまで寒さにガタガタしてやや弱気になっていたにも関わらず。  体中に力がみなぎってきた。

そこから。  自分でも驚く程走った。
途中の看板にさらに驚く。
秋田県?



えっ?青森県終了?
北海道で完全に距離感?見たいなものが狂ってしまったようだ。

夕方。
道の駅に到着。
雨が凌げる場所に寝床を作る。
ずぶ濡れの服を着替えると。   生き返った気がした。

こんな事にさえ生きていることを実感させてくれる旅だ。

今日は早めに寝袋にくるまり。  寝る事にした。

ではまた!