昨日は大洗公園で野宿。
朝までぐっすり。
しかし。 下が固かったからか。 体が痛い。
またしても霧が立ち込めている。
波チエックさえできない。
したがって。 波乗り所ではない。
移動する事にした。 目指すは阿字ヶ浦。
走り出して見ると。 そんなに遠くなかった。
少し霧が晴れて蒸し暑くなって来た。
早く海に入りたい!
が。 波が…
うっすらうねりはあるが。 ショアブレイクだ。
潮周りを確認。
これから潮が引いてくる。
しばらく様子を見る事にした。
うろうろ。 ビーチを散歩。 ゆっくり時間が流れる。
波チエックに来た東京のKさんとHさんが声をかけてくれた。

見知らぬ土地で声をかけてもらえる事。
これはすごく心強く。 そしてありがたい。
おにぎりやお菓子まで頂いてしまった。
ありがとうございました!ごちそうさまでした!
さて。
少し潮が引いて来て。 小ぶりながら波が割れて来た。
軽く1R♪
海から上がり出発しようとすると。 地元のサーファーさん達が。
『どっから来たの?』と。
『沖縄です。』
間。
『ええっ!オキナワっ!?』と。
そこからしばらく話さしてもらった。
言葉の端々から。
また違う土地に来たんだなぁ~。 と実感する。
どうやら皆さん。 仲間の一人が新しく板を削ったようで、その品評会の最中だったようだ♪

さてさて。
今日は行くところがある、
太東のTED 阿出川さんから紹介して頂いたONOさんに会いに行くのだ。
またまたドキドキだ。
いったいどんな方なのか。
電話で聞いた情報を走り書きしたメモを頼りにその場所を探す。
宝探しの気分だ♪
少し迷いながらも到着。
SUN SURF。
あった! こんにちは~
と、やや小声。
恐る恐る。 いや。 ドキドキしながら。 もの音のする方へ行ってみる。
うぃ~ん! うぃ~ん!
中で一人の男性がサーフボードをシェイプしている。
少し大きな声で。 『こんにちは!』と。
気付いてくれた。
事情を説明する。
ONOさんは波乗りに行かれていていつ戻るかわからないらしい。
毎回だが。 突然行く自分が悪い。
戻られるまでのんびり外で待たせてもらう事にした。
あっそうだ。 せっかくだから、お願いして板を削っている所を写真に撮らせてもらおう!
とカメラを探す。
が。 無い。 あれ? 無い。 無い無い。
最後にカメラを見たのは…
…あっ! さ~っと血の気が引いた。
忘れてきた…
途中で休憩した公園に置き忘れて来てしまったのだ。
焦った。 この旅始まって以来の慌てっぷり。
カメラはいい。
例えなくなったとしても。 でも。 メモリーカード…
たくさんの思い出が記録されたメモリーカード。
泣きそうになった。 公園を出てから2時間近く経過している。
やばい…
ともあれ、全力で引き返す。
道すがら。 本気で祈った。 お願いだから見付かりますように! 何度も何度も。
息を切らしながら公園を目指す。
いつも以上に信号待ちが長く感じる。
そして公園まで到着。
祈りながらカメラを探す。 絶対にある! と心にいい聞かせながら。
ベンチに近づく。
あった!!!
見つかると、急に力が抜けた。 へなへなとその場に座り込んだ。
たくさんのたくさんの思い出が詰まったメモリーカード。
出会った人。 ポイントの風景。 波の画像。
その時の自分の気持ちとシンクロした物や風景。
何度も撮り直したセルフタイマーショット?
すべて宝物だ。 それを一瞬失いかけた。
カメラが見つかるとどっと疲れが出た。

公園で一休み。
夕方再びONOさんに会いに行く。
到着。

まだ戻られていないようだ。 しばらく待つ。
すると一台の車が。 中から男の人が。
…あっ。 小野 嘉夫プロ… 440さんだった。

いつものようにパニクる(笑)
『連絡つきました?』と声をかけて下さった。
そう。 TED 阿出川さんに紹介して頂いたのは。 440さんのお父さん。
この茨城のポイントの開拓者。 小野 功さんだ。
440さんはすごく気さく人で、すぐに緊張は取れた、
少しするとONOさんが戻って来られた。
挨拶をする。
突然の訪問にも関わらず親切に接して下さった!
『今日はどうするの?』と、言って。
『一部屋空いてるからそこ使いな!』とサーフボード工場の屋根裏部屋を貸して下さった。
サーフボードたくさん♪

大きなおもちゃ箱♪
ここで寝たらいい夢が見れそうだ。
お言葉に甘える。
『ちょっと見せたいものがある。こっち来て。』とONOさんが。


これは昔、ONOさんが中学生の頃。
始めてサーフボードを見た後に見よう見真似で作ったサーフボードの骨組みのレプリカだそうだ。
この骨組みにベニヤ板を貼付け友達と海に行ったと言う。
『でもね、全然乗れなかったよね。裏にフィンがついてるなんて知らなかったしね。』
と。
その時の話を静かに、でも楽しそうに。 思い出しながら。 ゆっくりと話してくれた。
夜食事をとりながらたくさん話をさせてもらった。
昔、まだほとんどサーファーがいなかった頃。
日本中をポイント探しの旅に出た話し。
田舎に行き車の上のサーフボードをみたおばちゃんに。
『あんたそれどこで飛ばすの?』と言われたり。
滅多にいないサーファーに出会うとすごく嬉しかったとも言っていた。
仙台に行った時は人っ子一人いなかったな~。
とか。
リーシュがなかった頃の苦労話。 松脂をワックスがわりにしていた話し。
全てが自分には新鮮で、楽しかった。
『それでは昔は大変だったんでしょうね?』と自分が言うと。
『いや、楽しいから大変とも思わなかったよ。』
自分の旅と一緒だ。 楽しい事。 楽しい事の苦労は。 楽(らく)なのだ。
【楽をする】
便利に身を任せる事ではなく。 苦労しながらでも楽しく生きる。
YAMADAさん言う【道楽】に、こんな意味もある気がした。
では。
*昨晩は日記を書きながら寝てしまい更新が遅れてしました(*_*)
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