第百十話  Great Surf jorney Day-35&36 
“ ROUTE ” 08-24 & 25

実は。  昨日。  少しやばかった。

大雨で近くの道路は通行止め。  陸の孤島と化した浜辺。
雨は短時間で上がったものの。  夜中に(多分)キツネに襲撃され。
一人孤独と戦うハードなキャンプだった。
久々に自然の中での自分の立場がいかに小さなものかを思い知った。

朝。  雷の音で目を覚ました。
めりはりの効いた雨。  強まっては弱まり。  止んでは降り出し。

今日は移動する。
TOSHIYAさんに紹介してもらったイチローさんに会いに行くからだ。
忙しい仕事の中。  ゆっくり会えるチャンスは今日だけだ。

雷と雨が降る中。  史上稀に見る悲惨な撤収作業が始まったのは言うまでもない。

ドタバタと荷造りをしていると。  ブーン。  と一台の車が。
旭川のサーファーさんだ。
差し入れを頂いたり、ゴミを持って行ってくださったり。

*恥ずかしいとの事で。  写真はNGでしたが。  本当にありがとうこざいました!

そうこうしていると。  もう一台車が。  ブーンと。
車から降りて来た人を見てビックリ!
札幌の自転車屋さんだ。



『雨だから自転車じゃなくて、車でドライブに来た』と。
なんだかんだ言いながら。  きっと雨が心配で様子を見に来てくれたんだと思う。
*ありがとうこざいました!再会出来て良かったです!

そして。  また一台車が。  ブォーンと。  Hのローカル・スモッティーさんだ。
『雨、大丈夫だったかぁ?』と。



スモッティーさんも心配して様子を見に来て下さった。
もしかしたら。  自分が思っていたより昨日の雨は深刻な状況だったのかも知れない。

無事で良かった…。

スモッティーさん。  Hに来る時は連絡してね!と。  
言って下さり、これでまたひとつ楽しみが出来た♪
*わざわざ寄って頂いてありがとうこざいました!Hでまたお会い出来るのを楽しみにしています!

さて。何とか荷物をまとめ。  イチローさんに会いに次の街へ移動だ。
が、風が強くて平坦な道なのに登り坂並の体力が必要だった。

そして。  午後2時。  電話では何度も話していたが。
始めてイチローさんにお会いする事ができた。

この後。  イチローさんとの出会いのおかげで。  
旅のひとつの問題に。  結論が出る事になる。
それはまた後に話すとしよう。

ひとまず、イチローさん宅に自転車を置き。  近くのポイントを見に行く。
が、あいにく波がない。
そのまま引き返し。  BBQの準備を。
時間は午後4時  すでに乾杯している(笑)
漁師のイチローさんが取ったツブ貝を。



なまらうまい♪

いろいろ話しながら。  あれこれ話している中で。  青森の話しになった。
『青森はどこで入ったの(サーフィンしたの)?』と。  
イチローさんは青森出身なのだ。  (岩手でお会いした八戸のNORIOさんとも知り合いだった。)

自分は青森ではサーフィンをしていない。
岩手から青森に入ってすぐ八戸からフェリーに乗ったからだ。
そして北海道に入ってから帰りのルートをどうするかが、一つの大きな問題だった。

フェリーのルートは4つ。
1つ目は。  苫小牧から八戸へ戻るルート。  これだと北海道の南部はスルーすることになる。

2つ目は。  苫小牧から秋田。  一気に日本海へ抜けるショートカットコースだ。
この場合道南だけでなく青森までスルーしてしまう。
北海道であまりに時間がかかり過ぎた場合のみ考えていたルートだ。

3つ目は。  函館から青森だ。  道南までしっかり下り青森から日本海へ向かうコース。
しかし青森の太平洋側でのサーフィンは少し厳しい。

そして4つ目。  函館~(青森)大間コース。
このルートなら北海道をしっかり周り、行き残した青森の太平洋側にも出やすい。
が。
その分走る距離を考えると、どうしても結論が出せなかった。

一番恐れているのは。  夏が終わり秋になり。  迫り来る冬の足音だ。
遅くなればなるほど。  後半の厳しさは想像さえ出来ない。
最近は。  ちょっと弱気になり。  青森はスルーしちゃおうかな~。
とか。
後半の寒さが怖いから一気に秋田!?とか。  良からぬ事も頭に過ぎっていた。

でも青森のポイントをしっかり見ずに日本海へ抜けたら。
日本一周サーフィンの旅とは言えないかな?
とか…。
色んな葛藤と共に早く決めなければと思いつつも答えは出せないまま。
苫小牧まであと200㌔を切る辺りまで来てしまった。

そんな時のこの会話だ。
『青森はどこで入ったの?』  『入ってないです…。』  『ええっ!!マジっすか!』   『…。』
『やなっち!青森に入らずして日本一周とは言えないっすよ!』と。
ずばっと。
自分の逃げ腰ルートを一刀両断。
『函館も最高だから絶対行った方がいいよ!』とイチローさん。
さらに。
『俺が大好きな青森のポイントをどうしてもやなっちに見て行って欲しい!』の熱い一言に。
自分の迷いはふっ切れた。
函館~青森大間→太平洋に出た後内陸部を横断し秋田へ。

このルートだと。  ゴールの沖縄へは。      12月頃?
まぁ。  頭で考えてもしかたない。  もしかしたら以外と早く着くかも知れないし。

とは言え。
寒さに対してかなりの不安はあるが一生の内に何度も挑戦出来る事じゃない。
心残りがあるのは嫌だし。  イチローさんに会ったのにはきっとこう言う意味があったんだろう。
と、感じたりした。

その後。  イチローさんの奥さんのRさんや9ヶ月のS君。
Tさんやお坊さんのNさんも加わり。  最高に楽しい時間を♪
ついつい飲み過ぎてしまいそのままダウン(笑)

そして今朝。
イチローさんRさんS君とお別れし。  出発。
Nさんのお寺に寄り手を合わせ、この先の交通安全を願った。



海を眺めながらの快走路。
途中、サーフショップさんを発見するもまだオープンしていなく、写真だけ一枚♪



曇り空の下、快適な道のり。
60㌔位走ったところで、今日はストップ。  それはこんな施設を見つけたからだ。

無料のライダーハウス♪





こんなにありがたい施設は初めてだ。
屋根があって壁があって、水道とトイレがあり。  電気も使わさせてもらえる。
至れり尽くせりだ♪
なので今日はここにお世話になります。  旅人思いの北海道に感謝です!

では!

*皆さん暖かく迎えて頂き、さらに美味しいBBQに持ち切れない程のお土産をいただき本当にありがとうこざいました!

 

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