その②『サイズは腰~腹くらいかな?』

基礎編  その①ではオフショアの勉強をしました。
ではその次の②の会話に進んでみましょう!

『サイズは腰~腹くらいかな?』

いよいよ意味不明な表現方法ですね・・・(・.・;)
『サイズは~』という言葉の出だしから波の大きさを表しているのでは?
と推測はできますが、腰や腹がどうかしたのか??と思っている方もいる事でしょう。

では早速解説していきたいと思います。

日本のサーファーは波の大きさを身体の部位を使って表現します。
海面に人が立ったと想定して波の高さを人間の体を定規代わりにして測って行くんです。

くるぶし・すね・ひざ・もも・腰・腹・胸・肩・頭・頭オーバー・頭半(人丈1・5倍)といった具合になります。

ここで一つ疑問が浮かびますね!!
『人の背の高さってまちまちじゃない?』
そうなんです。おっしゃる通りです。。
でもこの辺のアバウトさがいいんですよね♪
ですが,このアバウトさが時として不思議な現象をもたらします。
それは、海上がりにこれからサーフィンに行く他のサーファーから波のサイズを聞かれたときに、自分では結構いっぱいいっぱいで頭位の大きな波と感じていても、
なめられたくない!!という心理から胸~肩くらいかな??
と少し小さめにサイズを言ってしまう事があります。

また逆パターンもあります。
同僚のサーファーに『昨日サーフィン行ったの?』と聞かれたときに、
『行ったよ!サイズは頭位だった!』と、実際は腹~胸くらいだったのに、自分はサーフィンうまいんだ!とアピールしたい為に見栄をはって実際よりも大きめのサイズを言ってしまう場合があります。

波のサイズとその状況を簡単にまとめてみました!下の表をご覧ください。

くるぶし~すね 体験サーフィンや始めたばかりの方にはいい練習になります。

すね~ひざ   

初めての方からビギナーサーファー向けのコンディションです。初めての方には最適なコンディションです!
ひざ~もも ビギナーサーファーにとっては最高の練習日和!経験者もロングボードなら楽しめます!
もも~腰

ショートボードでもこれくらいのサイズになると少し遊べるようになってきます。体験サーフィンや始めたばかりの方には少しハードに感じられる場合もあります。

腰~腹 ショートボード・ロングボード共にとても楽しくサーフィンが出来ます!
腹~胸 このあたりのサイズからはビギナーさんは気を付けてサーフィンするようにしましょう。波にのまれると少し苦しいと感じ始めるサイズです。
胸~肩 これくらいのサイズになってくると、ビギナーサーファーさんや経験の浅いサーファーさんは波に押し戻されて沖に出られなくなる場合があります。
肩~頭 頭位まで波の大きさが上がってくると、約束していた友人から『急に仕事が入って明日はサーフィンに行けない』とお断りの連絡が来る場合があります。
頭~頭オーバー 運よく沖に出られたものの波の大きさに躊躇してしまい、1度も波に乗れずに帰宅するサーファーさんが出てきます。
頭半 自信のないサーファーさんは『今日はコンディションいまいちだなぁ』とつぶやき、速やかに見学に回りましょう。

 

■腰~腹【koshi‐hara】
■サーファー的使用頻度 ★★★★★
■ワンポイント
体の部位を使ってサイズを表していますが、あくまでも主観的なアバウトな表現です。