第百五十一話  “ 後悔先に立つ? ” 10-11

昨日。
目的地の道の駅に到着する直前。   反対車線の物体に目を奪われた。

ハコブンダー!?



かと思われたが。  ちょっと違う。
しかし。  ものすごい親近感♪
話しを聞くと。
東映のバックアップを受け、【UCHI-BENKEI】と言う映画を撮りながら旅をしているらしい。

Hさん。


のぼりが素敵♪    大人たちこそ 大志を抱け!   ♪

さて。
道の駅に着き。   寝床を確保し。    一安心。
一日で一番安心する時間だ。

と、そこへ。
先日京都で再会したチャリダーのY君が。    ふらふら~っと。
迷い込んで来たので。    思わず笑ってしまった♪
そんな訳で昨夜はY君と一緒に野宿した。



朝。
少し肌寒い。
ペースが違うのでそれぞれの旅に戻る。

この後。
おかしな事が起きた。
その時はなぜだかわからなかった。

走り出してしばらくすると。     こんな光景に出会ったのだ。



ちょっとズーム♪



誰がどう見ても。   バッチリ♪    な状況だ。

しかし。
本当に自分でも理解出来なかったのだが。
そのポイントを。    どういうわけか素通りした…。
むしろ。
よっしゃ!行くぞ~♪
と。
その波を見てテンション最高潮で西に爆心した。

そこから一時間半くらい走っただろうか。
次のポイントに到着。
あれ…?
さっき見たポイントとは大分違うコンディションだ。

その時。    珍しく。    少しだけ後悔した。
なんでさっきの所に入らなかっただろう…。
と。

でも。
越えてきた峠やトンネルを思い返すと。    引き返す気にはなれない。
あぁ…。   とか。
うぅ…。    とか言いながら。
次のポイント目指しふらふらと走り出した。

そこからまたしばらく行くと。
サーフショップさん発見♪
ドアをノックし『こんにちは~』としてみるも。     …。
と、思って外に出ると。    ブーン♪と一台の車が。

Surfer's GardenのTさん。


挨拶をすると。   『もう海入ったの?』と。
『まだです…』と言うと。    ポイントまでの道を教えて下さった。

自転車で2分くらいだった♪



*Tさんご親切にありがとうございました!!

ポイントの駐車場でローカルさんが声をかけて下さり。
ポイントについて教えて頂いた。

邪魔にならない所に自転車を移動していると。
今まさに海に向かおうとしている。    何やら雰囲気のあるサーファーさんと目が合った。
笑顔で会釈すると。    そのサーファーさんも笑顔で返してくれた。
どこか懐かしい雰囲気。

はて? 

そして。    今度はそのサーファーさんが。    あれ?っという表情で。
『伊良湖にも寄った?』と唐突に
『はい!伊良湖にもおじゃましました!』と言うと。
『あっ自分、Bali highです♪』
『えぇぇ!?』
と。
それはそれは驚いた。

でも。
その笑顔の雰囲気が自分がお会いしたBali highさん達と同じだったので。
なんだか始めてお会いした気がしなかった。



YOSHIKAZUさん♪
奥様のご実家がここ島根県で。
連休を利用しての帰省の帰りにちょっと波乗り♪
そんなタイミングだった。

慌て着替えYOSHIKAZUさんの後を追いかけ海へ。
一緒に波乗りをさせてもらう事にした。

YOSHIKAZUさんのボードを見ると。  Hobieさんのロングボードだったので。
もしかして♪   と、思い。
『湘南の(Hobie Surf Boardさんの)Mさんわかりますか?』
と聞いてみると。
『あぁメローな雰囲気のね♪湘南の方に行ったらお店に寄らしてもらってるよ♪』と。

この旅を通じて友達になったR君が連れて行ってくれ、ステッカーをプレゼントしてくれた♪
そのお店がHobieさんで。
Hobieに立ち寄らせて頂いた時にお会いしお世話になったのがMさんだった。

これはR君が繋げてくれた出会いだ♪    と、そう思った。
そして。
海から上がり。    YOSHIKAZUさんと奥様から差し入れを頂き。
名残惜しい気持ちを残しつつ出発した。

*YOSHIKAZUさん!奥様!お会い出来て嬉しかったです!Bali highのMさんKさん始め皆さんによろしくお伝えください!
そして。
*ポイントにいらした、たくさんのローカルさん!声をかけて頂いたり、応援して下さってありがとうございました!

再び西へ向け走り出した。

今朝。    あの波を乗り逃した少しの後悔はもうどこにもない。
あの時。
あの波を見ながらも先に進んだ意味がわかった気がした。
一分でも狂えば。     今日の出会いはなかった。

そう思うと。
今日は。    不思議なタイミングに支配された一日だった。

ではまた!