第百四十五話  “ 自分にできる事・自分にしかできない事 ” 10-03

守山さんと田谷さんに出会うきっかけを作って下さったのは。
大阪のMOTOKIさんだ。
思えばずっとお世話になりっぱなしだ。

そして今日。  波がないにも関わらず。  大阪からが八丁浜まで会いに来て下さった♪
伊勢依頼の再会だ。
『次に会う時は一緒にサーフィンしような♪』との約束は果たせなかったが。
自分としてはこうして会えただけで十分だった。

八丁湖のほとりで。  積もりに積もった話しを♪
ちょうどそこへ。  守山さんと83さんも来られ。  4人であれやこれやと♪
しかし。
なんとなぁ~くMOTOKIさんの元気が無いような…?

その後。
守源旅館さんでMOTOKIさんとゆっくり話せた。

どんな人にも悩みがある。
それが自分だけではどうにも成らない事ならば。  辛さも増す。
こんな自分にも精神的に追い詰められ。
自分の四方が暗く、そして果てしなく高い壁に囲まれてもがき来るしんでいた時があった。
状況は違えど少なからず気持ちは理解出来る。

でも。
自分にはその状況を解決する術も経験もない。

そんな時思うのは。  
きっと。  自分にもできる事がある。  という事だ。
それが役に立つかはわからない。

今の自分にしかできない事。
この旅で出会えた大阪の兄。
モトにぃに少しの元気と少しの勇気を与える事。

それならきっと自分にも出来る。

この旅は。  一人旅だ。
でもそうは思わない。
出会えた人。  応援して下さる人。
皆の旅だと。
今はそう思っている。

ハコブンダー(リアカー)にはたくさんの人達の気持ちが乗っている。
自分はその想いや気持ちをゴールへと運んで行く。
その力を与えてくれている人達のために。
自分ができる事。
自分にしかできない事をするのみだ。
だってそれしか自分にはできないのだから。

でも。
少しでもほんの少しでもできる事がある喜び。
それに感謝だ。

旅も終盤に差し掛かり。  いろいろとガタもきて。
ここから先の道のりにまだ見ぬ困難が見え隠れしている。
でもそれを乗り越えてこそ。  できる恩返し。
ちょっと格好付けた文面で恥ずかしいが。  それが素直な気持ちだ。

モトにぃが大阪へ帰って行った時。  そう思った。

さて。
今日、板前さんの修業を終え埼玉へと帰る田谷さん。
旅の途中で出会えた事に感謝だ。

*田谷さん!本やいろいろな話し。ありがとうございました!

夜。
守源旅館さんの帳場で守山さんと龍馬伝を見ながらお酒をいただく。

逗留二日目。
今日も少し飲み過ぎてしまった(笑)

ではまた!