第百四十話  “ それいけ!アンパンマン ” 09-28

自分が唯一履歴書に書ける自己PRは。

『体力には自信があります!』…。

しかし。
自分でも認めたくは無いが。  どうやら今までの疲れが出てきたようだ。
昨日の体調不良も。  きっと疲れが原因だろう。

朝、起きると体調はほぼ回復してはいたが。
今日はあまり無理せずに行こう。  と、自分で自分をセーブした。
なので移動もそこそこに。
今日も大事をとって宿を取った。

部屋に入り。  何気にテレビをつけると。
アンパンマンが始まった。  それいけ!アンパンマンだ。

~~~♪
そうだ うれしいんだ 生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも
なんのために 生まれて  なにをして 生きるのか
こたえられないなんて  そんなのは いやだ!
今を生きる ことで  熱い こころ 燃える
だから 君は いくんだ  ほほえんで
そうだ うれしいんだ  生きる よろこび  たとえ 胸の傷がいたんでも

ああ アンパンマン
やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため
なにが君の しあわせ  なにをして よろこぶ
わからないまま おわる  そんなのは いやだ!

忘れないで 夢を  こぼさないで 涙  だから 君は とぶんだ  どこまでも

そうだ おそれないで  みんなのために
愛と 勇気だけが ともだちさ
ああ アンパンマン  やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため
♪~~~~

なんだか元気になった♪
アンパンマン♪ってすごい!
顔が濡れると弱くなってしまう所は、雨の日にへこたれそうになってしまう自分に似ている(笑)
自分はアンパンマンのように新しい顔をつければ『元気100倍!』という訳には行かないが。
アンパンマンの1/10000でも1/100000でも元気や勇気を届けたい。

今朝の事だ。
昨日お世話になった旅館の女将さんが、朝食にとおにぎりを持たせて下さった。
嬉しかった。
こうして、今までどれだけの方の優しさに出会って来たのだろう。

旅の初めは。
この恩をどう返すか。  それに悩んだ事もあった。

旅が進み。
この恩は直接は返せなくても。  誰か他の人に返す事で巡り巡ると気付いた。

そして。
旅を折り返した頃からだった。
今すぐに自分にも出来る事があると気付いた。

アンパンマンのように顔をちぎってパンをあげられなくても。
高知で雨の中出会った電動カーのおじいさんや。
茨城の大洗でお会いした山田さんのように。
出会っただけで。
その笑顔を見ただけで自分を元気にさせてくれる人がいる。

自分にだって元気がある。  もし自分と出会った人達が。
自分の姿を見て、俺も!私も!  と、その人にとっての一歩に繋がれば。

ほんの少しでも元気や勇気を与えられれば。
それはすごく嬉しい事だ。
だから。
"すごい!"と言われ変に感心されるより。
『お前バカだなぁ(笑)!』と、笑われて元気をあげたい。

それが日々自分に出来る恩返しだと言う事を。
アンパンマンがそっと教えてくれた気がした♪



ではまた!