第百弐十九話  “ 見えない力 ” 09-16

昨日の宿はホテル道の駅♪
と、言っても過言でない程充実した設備だった。

24時間解放の休憩室には畳み敷の和室があり。
コインシャワーまで完備してあった。
間違い無く過去最高の道の駅だった♪

さて。
雨が降っている。  シトシトと。
しかしまぁ。  雨も天気。
夏が来て秋になりやがて寒い冬が来るように。
晴れの日もあれば曇りの日も雨の日もある。

道の駅あつみを出発し、少し走ると。
早くも新潟県に。
やはり日本海ルートは早い。
基本的に道がフラットな場所が多いからだ。

大きくせり出す半島も能登半島位で。
後はひたすら直線的な道ばかり。
これは思ったより早く九州辺りに着くかも知れない。
と、最近思い始めている。

次は。
いつどこで。  どんな波に出会えるのだろうか。
それがすごく楽しみだ♪

国道345号線を進み[笹川流れ]と言う景勝地を走っていると。
こんな標識が目に留まる。

今は湖のように静かなこの海も。



時として。
Double Over Carの波が立つようだ。



ぜひ一度見てみたいものだ♪

さてさて。
すっかり全身びしょびしょになったお昼過ぎ。
どこか見覚えのある後ろ姿が。



徐々に差を詰める。
あっ♪やっぱり(笑)

リキシャのMITSUIさんだ!



背後から忍び寄り。  しばらく後ろから様子を伺い。
期を見て。
『こんにちは!!!』と、大きな声で挨拶をすると。
『おおぉ!!』と、驚くMITSUIさん♪



自分が波乗りに夢中になっていた数日の間に抜かされていたようだ。
現代版うさぎとかめ♪
しばらく並んで一緒に走り。  ぺちゃくちゃ話す♪
『多分またどっかで会いますね(笑)じゃ!』と、自分は一足先に進む事にした。

目的地の道の駅が近付く頃。
ある看板が自分の心をパニックに落としいれる。


かまぼこ♪


ちくわ♪


茶わんむし♪


アラスカ♪

アラスカ? ……。  アっアラスカぁ!?
堀川のアラスカって…
いったい…
何……。

しかもこのローテーションの電信柱の看板が2~3㌔ひたすら続くのだ。
こうなると頭の中はアラスカでいっぱいいっぱいだ。

気になる。  あぁ~気になる。    アラスカ。
堀川のアラスカ。

これだけ気にさせれば費用対効果はバッチリだ。
後は堀川のアラスカが夢に出ない事を願うばかりだ…。

今日は一日を通して風が強かった。
強いと言っても強風暴風レベルではないが。  向かい風になるパターンが多く。
必要以上に体力を使った気がする。

追い風の時は。  意外とその存在に気が付かないものだが。
ひとたび、風向きが変わり向かい風になれば。
その存在を強く感じる。
目には見えない力がそこには存在するのだ。

見えない力。

見えない力は他にも存在する。
それは家族であり友であり。
仲間であり、目をかけてくれる人や旅で出会ったたくさんの人達だ。
その全ての人達の存在が自分の中にどれだけの力を与えてくれている事か。

どんなに向かい風が吹き荒れても。  決して押し戻される事はない。
背中を後押しする追い風のような。   見えない力がそこにあるから。

と、向かい風にヒーヒー言いながら走りつつ。
そんな事を思った今日だった♪



堀川のアラスカ    ホリカワノアラスカ    ホラノカワカリアス

ほら!力わかります?   そこにある見えない力が?

なんちゃって♪
ちょっと無理矢理でしたね!

ではまた(笑)