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第五十話 “ 居心地のいい場所 ” 06-20

ZENさんのふるさとラボ。(田舎暮らし体験の宿)

昨日はここでお世話になった。

出発の時はいつも寂しいものだ。
楽しい時間を過ごせば過ごすほど。
『ありがとうございました!行ってきます!』

こう言って出発する。
また必ず会いたいからだ。
もう一生会えなくなってしまうわけではない。

自分が動けば。  行動を起こせば。   また必ず。

 
*よっしーさん。  ZENさん。
それから昨日お会いできたすべての皆さん。
最高の時間をありがとうございました。

この出会いに。
素敵な時間を共有させていただいた事。
感謝します。

さて。
今日はどうしても行きたいところがある。
昨日、知り合った高知のうどん屋さん【朋輩】の学さんのご友人。
Aさんのゲストハウス&うどん屋さん。
【あわじゃ】  ここにどうしても行きたかった。

ZENさんに書いてもらった地図を手に【あわじゃ】を探す。

発見!!
海沿いに立つ黄色い建物。
 

店内がお客さんでにぎわっていたので、後にしようかと一瞬躊躇う。
でも。
会いたくて仕方ないので。
お店を訪ねる。

少し驚いた様子だったがすぐに歓迎してくださった。
そしてご主人のTETUさんを紹介してくださった。
やはり学さんのご友人で。
一見怖そうだが。
笑うと最高に優しい笑顔になる人だった。

お茶をだしてくださり、お客さんの輪の中に加えていただいた。
旅の話をしたり、サーフィンの話したり。
その話の中で。
『水温が低いから北海道は夏でもブーツが必要だ!』
という話になった。

当然ブーツなどは持ってきていない。

すると。  するとだ。
一緒にお話させていただいていたSさん。
『もしサイズが合えば1足あるから持って行く?』
と、突然の展開。
聞けばSさん。
ダイビング等のフィンやマスクで有名なKPの方だった。
たまたま車に商品のブーツが一足入っていたようだ。
持ってきていただいたブーツを履いてみる。
するっ♪  ぴたっ♪ サイズぴったり!

『じゃぁそれ差し上げます!』とSさん。
Aさん横で『シンデレラみたい(笑)』とケラケラしていた。

*KPのSさん。ありがとうございました!!
この先またご一緒できたらうれしいです!

ブーツ本当にありがとうございました!

 

さらに♪  Aさんが。
『今日は家に泊まっていきな!夜ご飯一緒に食べようよ!』
とお招きいただいた!

断る理由は何もない。
居心地のよい空間。
居心地のよい人達。
この空間で同じ時間を過ごしたいと思った。

部屋に案内される。
素敵な部屋。
今日はここに泊めさせてもらえることになった♪

 

 

本当にありがたい事だ。
こんなにも皆さんに良くしていただけるのだろうか?

昨日。  ZENさんがこんな事を言っていた。
『やなっちはいい表情をしている。影も曇りもない。だから声もかけたくなるし、手を差し伸べたくなるんだよ♪』
と。
自分では解からないがZENさん曰くそういう事らしい。

今の自分はすっごくシンプルに生きている。
大好きなことを思いっきり楽しんでいる。
常に新鮮な毎日。
そこには確かに影も曇りもない。
それがいいらしい。
ならば。
そんな今の自分にすら感謝だ。

さてさて。
ここからさらに出会いがチャンプルされる♪
御前崎で一緒にキャンプしたFUKUちゃんさん&HINAさん
今日こちらに向かっているとの事。
せっかくなので、【あわじゃ】を合流場所に♪

しばらくするとお二人が登場!
こないだあった時は二人はバイクだったが。
今回はめちゃめちゃ格好いい車で登場した。

 

再会を喜ぶ♪
別れのつらさが報われる。
なんだか話したいことがたくさんある。
あちこち話が飛びながらも7、興奮気味にたくさん話した。

【あわじゃ】の駐車場でおしゃべりしていると。
TETUさんが来てくれた。
なんだか通じるものがあったのだろ。
すぐに打ち解け話が弾んでいる♪

 

やはり似たもの同士なのか?
お互いに共通の知人がいたようで(笑)
その光景を一歩引いて見ていた自分は。

『やっぱり~♪また繋がった♪』とニタニタいていた。
TETUさんがコーヒーでも!
と店内に招いてくださった。

 

みんなすごい引き出しをたくさんもっていて楽しい話が次々にでてくる。
そこに、近くでCAFEをやっているIさん合流。
FUKUちゃん&HINAさんのお知り合いの【夢獏のIさん】の話でこれまた点と点が繋がっていく。

ここまでたくさんの人や出来事が繋がっていくと。
笑いがこみ上げてくる。
最高に充実した楽しい状況なわけだ。

さてさて。
FUKUちゃんとHINAさんとは今日は一旦お別れ。
明日コンディションが許せば一緒に海に入る約束をした♪


 

さて。
AさんTETUさんIさんと一緒に楽しい時間を過ごした。

 

TETUさんの話は。
ご自身がたくさん旅をしてきた実体験からの言葉なので、
話に押し付けの無い説得力がある。

自分の話。  旅で感じること。  思うこと。
を、うまくまとめきれずに話していても。

それを理解し逆に噛み砕いて表現してくれる。
こういう人が居る宿。
そこに立ち寄った旅人は幸せだろうと思う。
居心地がよいのだ。

自分がこの旅を終えた時。
何をするのか。
そんなことを考えながら日々旅をしている。
ある方に言われた。

『この旅が終わるまでに必ず次の目標を見つけておいた方がいい』と。
燃え尽きてしまうからと。
確かにそうなのかも知れない。
最初は。
いくつかの候補があったこの先の夢。

最近。 徐々に。  絞れてきた。

これもある方に言われた。
『自分の夢や目標がもし途中で変わっても、それは決して逃げではなく。 その夢が進化した。』
と、思えばいい。
それだけ流動的なものなのだ。

形や規模が変わっても。  夢は夢。
それを叶えることが。
素敵なことなのだ。
大切なのは夢を持つこと。
叶えようと前進している時。
最高に幸せで、充実した日々が待っている。
少なくとも自分にはそう感じられる。

この旅に。
人との出会いと波との出会い以外に。
もう一つだけ目的があるとすれば。
それは次の夢を探すこと。
夢の無い人生は嫌だ。

常に夢を追いかけていたい。
居心地の良い場所を求めて。

ではまた。


 

第五十一話 “ 蛍の光 ” 06-21

昨晩は。
【あわじゃ】の一室をお借りして爆睡。

朝。
FUKUちゃんさんHINAちゃんさんにと合流。
サーフィンへ♪
FUKUちゃんさんは肩の怪我が癒えていないのでHINAさんと。
水の冷たさにびっくり!
後でTETUさんに聞いた所では風が強い日が続くと水温が一気に下がるらしい。

短い時間だったが一緒に波乗りを楽しむ。
貴重で最高の時間だ。
一人、波と向き合うサーフィン。
仲間と一緒に海で過ごす時間。
どちらも大切なもの。



【あわじゃ】に戻る。
TETUさんAさんは朝の仕込みをしていた。
ちょうど仕込みが終わったとの事で打ちたてのうどんをいただく。

最初の一口を。


『うまい~!』と三人で。
その後。
食べ終わるまで会話は一切無く(笑)





最高に美味しかった。

さて。  そろそろだ。
残念ながら。
一つの場所に居続ける事は出来ない。
自分にはまだまだ続く道がある。
居心地のいい場所に留まるのはまだ先の話しだ。

旅をして。
自分にとってのその場所、
根をおろす場所。
それを見つけたい。
最近良くそんな事を考えている。

雨の中【あわじゃ】出発する。
見送らるのは。
辛い。
寂しいから。
だから精一杯明るく元気に。

出発する。  『行ってきま~す!!』と。
前にも書いたが。
行ってきます。  行ってらっしゃい。  ただいま。  お帰りなさい。

そう言う事だ。  ただいま!  と、再会出来る日を。



さてさて。
走り出してしばらくすると雨があがった。
テンションもあがる。
やっぱりウキウキするものだ。
人の気分まで変えてしまう太陽。
その存在は大きい。

しばらく走っていると鴨川市内に入った。
先日、ZENさんの所で出会ったKOOOさん。
『鴨川に来たら連絡してね!』と。

連絡してみた。
すると、近くにいたようで合流。
そこから道案内してもらいながら。

KOOOさんのお宅へ向かう。
まさかまさかの。





この旅始まって依頼の難所を抜け、たどり着いた山の中の家。
目線の高さに相対する山々の頂きがある。
聞こえる音は。
風が木々を揺らす音。  鳥や虫達の声。  のみ。
すーっと心が落ち着く場所だ。
都会に住みバリバリ働いていたKOOOさんがこの場所を選び家を建てた気持ちがわかる。
そんな場所だ。

夕方。  KOOOさんと一緒に波乗りへ。
日没まで波乗りを。  いい時間だった。

ここから。 急展開。
海で一緒だった40代のサーファーさんと三人でご飯を食べに行く事に。

【うおまさ】





ここで贅沢な食事を頂いてしまった。

この【うおまさ】さん。  不思議なお店だ。
なぜか著名なサーファーさんの写真やサインがたくさん。  謎だ。

帰り際。
【うおまさ】の女将さんが『明日こっちにくるなら少し寄っいきな!』と言って下さった。
謎を解くため。
これは立ち寄らねば。

さてさて。
KOOOさん宅に戻る。
一室を提供してくださり。
今日も屋根と壁のある場所で寝る事ができる。
千葉に来てから3日間。  NO野宿。
ありがたい事だ。

夜。
KOOOさんの夢をたくさん聞いた。
ワクワクした。

ふと思った。  KOOOさんも旅人なんだな。  と。
【旅】をしていなくても。
脱サラし。
居場所を見つけ。
これから先の未来にワクワクな夢を持つ。
それに向かって前へ進む手探りの時間。
これは旅だ。  そう感じた。

夜になると。
街灯一つない真っ暗な山腹のこの場所。
周りは何も見えない。
でも。
だからこそ見えるものもある。

自分の心。  自分と向き合える環境。

ふと庭に目をやると。
ゆらゆら~っと。  蛍が二匹。  淡い光を放って飛んで行った。

では!


第五十二話 “ 修行僧 ” 06-22

静かな山の朝。

昨晩は熟睡してしまった。
自然が生み出す音のみの世界。
これは贅沢だ。

KOOOさんが朝ごはんを作ってくれた。



窓から山々を眺めながら頂く朝食。
贅沢だ。

さて、KOOOさんと鴨川へ向かう。
KOOOさんが通っているショップに顔を出す。
NONKEY SURFさん。

ハルさんと一緒に!



優しさが顔に滲み出ている方だった。



『うちのステッカーも貼ってよ!』と
ステッカーを頂く♪





さらに琵琶を頂く。
KOOOさんと一緒に『いただきます! 』
『うまいっ!』と、二人で目を合わせ、なぜだか笑った。

KOOOさん。  実はサーフィンは始めたばかりだ。
でも長年の夢だったと言う。
今日で始めて数回目。
自分が波乗りを始めたばかりの頃をふと思い出す。
理屈抜き。
波に乗れても。
乗れなくても。
最高に楽しかった。
過去形で表現したがそれは今でも変わらない。
常に新鮮な気持ち。
これが波乗りの不思議な魅力だ。

KOOOさんが海に入って行く姿。

がむしゃらにパドルする姿。
あぁ。完全にはまってるな♪
と、ニタニタしてしまった。





*KOOOさんお世話になりました!ありがとうございます!
*ハルさん!ありがとうございました!KOOOさんをよろしくお願いします!

さて自分は。  今日か明日の予定で。
かねてからFUKUちゃんさんに紹介してもらっていた、Jyunさんに会うために移動を開始。

途中。
昨晩お世話になった【うおまさ】さんに立ち寄る。



女将さんが明日立ち寄るようにと言って下さっていたからだ。
【うおまさ】さんの謎。
しばらく走り【うおまさ】さんに到着。
なんとも心苦しい事に到着したのがお昼時。
タイミングの悪い時間だ。
でも。
せっかく声をかけて頂いたので勇気を出して店内へ。
残念ながら女将さんにはお会いできなかった。

が。
『女将から聞いてます!ちょっと待ってくださいね』と。
しばらくすると特大のおにぎりを持って来て下さった。



このお店。
実は著名なプロサーファーさんのご実家だった。
おそらく地元の方は皆さんご存知なのだろうが、自分はびっくりだった。
忙し時間のためゆっくり話しをしたりはできなかった。
【うおまさ】さん!ご厚意に感謝します!
ありがとうございました!

さてJyunさんに会うために再出発。
自分の場合。
約束が出来ない。
いついつに行きます。
と正確な事が言えないのだ。
遠く離れた場所でも、意外と早く着く事もあったり。
予想外の峠道に全然距離が進まなかったり。

なにより。  いつ何時。  どんな出会いがあり。  どんな展開になるのか。
自分でも全くわからない。
だから約束が出来ないわけだ。

天気も回復した。
地図とにらめっこ。
なんとか今日たどり着けそうだ。

途中でJyunさんに連絡をする。
と。
明日は予定があり、夕方まで留守にすると。

どうしよう…  じゃあ。
一日この辺りで時間を潰そう。
で、明日会いに行こう。
と、決めた。
これもすべてタイミングだ。
どうやら今日は間の悪い日らしい。
微妙にタイミングがズレている。

明日お会いするために今日の寝床を探していると。
Jyunさんがわざわざ自分を探しに来てくださり、『わかりにくい場所だから』と、地図を手渡して下さった。
さらに。
『用事はキャンセルしちゃった♪』と。
自分のタイミングに合わせて下さったのだ。

こうして夕方。
Jyunさんのお宅に行く事が出来た。



自分がFUKUちゃんさんからJyunさんの話しを聞いたのは御前崎で始めてあった日の夜だった。
『千葉にさ~七年間ヨットで世界中を旅した人がいるんだよ~。ぜひ会ってもらいたいなぁ。』と。
ヨット!?
世界中の海!?
七年間!?
その話しを聞いた時。
絶対会いたい!   と、思った。

どんな人なのか。  旅の話し。  今の暮らし。
少し考えただけで、興味が尽きなかった。
この人には絶対会う。
会わなくてはいけない。
そう感じた。
実際にお会いすると、想像とは全く違う方だった。
想像以上にナチュラルで柔らかく温かい人だった。
しかも後で年齢を聞いてびっくりした。
元気過ぎる(笑)

さてさて。  到着後。
ひょんなことから近くの【妙厳寺】に向かった。
葛飾北斎の富岳三十六景
相模沖
多分かなりの方が目にした事のある有名な浮世絵?だ。
大きな波間に舟と富士山が描かれているあれだ。
Quicksilverさんのマークのもとになっているやつだ。

その波模様のモデルになった彫刻がその妙厳寺にあると言う。
伊八さんと言う方の彫刻だそうだ。
早速見に連れて行って頂いた。

お寺に着くと。
住職さんが出て来た。
Jyunさんとはとっても中が良いようだ。

早速その彫刻を見せて頂く。



確かに。  凄い。
素人目にもわかる迫力と躍動感。

しばらく見入っていると。
『こちらへ。』と住職さんにご本堂に案内された。
自分の旅の安全を祈願して下さると言う。
静かな空気と時間が流れるこの場所。
目を閉じ手を合わせる。
やけに似合うこの姿(笑)



ご住職が読み上げてくださるお経が本堂内で反響をし不思議な感覚になった。

途中。  お焼香をし、お経が終了。
すると。
ご住職さんがご本尊さまの所にあったお守りを手渡して下さった。

有り難く頂戴した。
何だかすごく心強い。
いつも考えている。
この旅で出会い。  触れた優しさ。  親切。  真心。

それに対する恩返しは。
旅を無事に完結すること。
その為の心強いお守りを頂く事が出来た。

Jyunさん宅に戻る。
奥様のBeiさん(←ニックネーム)もまた、自然体で柔らかい雰囲気の方だ。
驚いたのだが、約七年に渡るヨットでの旅。
ご夫婦一緒での旅だったのだ。
Jyunさん照れもせず、さらさらと。
『私達は二人で一つ。だから出来た船旅だし、二人一緒だったから最高に楽しかった』と。



お互いが助けあ合い尊重しあっている関係。
それを目の当たりにした。
ここの家にはワンちゃん3匹猫さん2匹が一緒に暮らしている。
みんな近くに捨てられてしまっていた子達だそうだ。
ここのみんなはいいご夫婦に拾われ幸せだ。
彼らの優しい目、大人しい様子を見れば一目瞭然だ。
夕飯をご馳走になった。

天然鰻のうな丼やすべて自家製のお野菜。



お腹がびっくりしやしないかと思うくらい美味しかった!
たくさん話しも聞けた。
ワクワクする話しばかり。
よくよく考えたら命の危険さえあるような状況での話しをさらっと笑い話し見たく話す。
かと思えば、旅でみた景色の話しを臨場感たっぷりで話してくださる。

グリーンフラッシュ。

聞いた事はあるだろうか。
そうそう見れる現象ではない。
太陽が水平線に沈むその瞬間。
緑の光がボワっと見える現象だ。
グリーンフラッシュを見たと言う方に始めてお会いした。
マスカットのようなグリーンだった。
と言っていた。
自分もいつか見てみたい。

Jyunさんは言う。
『とにかく楽しみなさい。』と。
とてもシンプルだが経験を積み重ねた方が言うと重みがある。
『みんなから頂く親切や優しさへの恩は、出会ったその時にすでにお返ししているんだよ。』と。
お二人がヨットで旅した時。
今の自分と同じように、たくさんの方に出会ったとJyunさんは言う。
出会う度に出会った方の夢がヨットに載ってくる。
そしていつしか、そのたくさん背負った夢が重たくなる。
と。
たくさんの方に出会い親切にされ応援される。
するとそれが。
旅を絶対に成功させなくては!と言う気負いやプレッシャーに変わってしまう。
すると焦りや変な義務感が出て来て、ミスや事故に繋がる事になる。
そしたら結局ゴール出来ずに夢を運ぶ事が出来なくなる。
ゴールという名の恩返しも。

それを自分に伝える為の言葉だったような気がする。
完全に見透かされている。
確かに今の自分には若干の焦りがある。
今は流れに身を任せてはいるが、このままでは間に合わないのでは。
と言う焦りだ。
それを見透かされている。
焦って楽しむ事を忘れてはいけないって事を。

すべての出会いには意味がある。
だから。
ここでJyunさんに出会い頂いた言葉。
この言葉は決して忘れてはならない。
焦りが出た時は。
今日の事を。
必ず思い出すように。
しようと思った。

ではまた!
 


第五十三話 “ 夢喰 ” 06-23

夢を見た。
不思議な不思議な夢だった。

古い小さなお堂から白い動物が出て来た。
最新は猫のように小さかった。
誰かはわからないが、数人の人が近くにいた中で。
その動物は真っ直ぐ自分に近づいてくる。

近づくにつれ。
その動物の体は大きくなり。
自分の胸目掛けて飛び込んで来た。
そして。
自分の体の中に入って行った。

びっくりして飛び起きた。
すごくリアルな夢だった。
胸に飛び込んで来た時に触れたその白い動物の毛並み。
胸に飛び込み、心の中に入っていく感触。

驚いて飛び起きたが怖くはなかった。
その白い生き物が自分の心の中に入ったんだ。
と。  単純に理解した。

そのまま朝まで良く眠った。

朝起きてすぐにこの夢の話しをJunさんと※さんにした。
すると。
『それはいいぞ~!』と。
『寝ていた場所には昔お寺のお堂が立っていたんだよ!』
と。  『えっ~!』と思わず驚いた。

今、そのお堂は昨日旅の安全を祈願して下さった妙厳寺さんに遷されているらしい。
ちなみに。
妙厳寺さんには。
南総里美八犬伝の里美一族のお墓が奉ってある。
何だか不思議だ。
すごくいい力をもらえた気がする。

さて。
朝食に※ちゃんさんが作って下さった有機自家栽培のお野菜と取れたてタマゴのハムエッグを頂く。

食べ終わると。  JUNさんが。
『よし!やるか!』と。
自分の自転車の整備を始めてくれた。
オイルと砂まみれになった自転車を見るに見かねたようだ。
…反省。
ここまでの長い道のり。
これから先のさらに長い長い道のり。
相棒も労ってあげなくてはバチがあたる。
二人で手を真っ黒にしながら汚れを落とした。

ピカピカになると。



自転車が生き生きしているように見えた。
チャリ君。  これからもよろしくね!
と、心で呟いた。

気付けばもうお昼近く。
荷物をまとめていると。
『スイカがあるよ~!』と。
さらにお昼ご飯にとおにぎりをと、※ちゃんさんが作って下さった。
Junさんからは。
『これがあれば必ず役に立つから!』と。
工具キッドを頂いた。



小雨が降る中の出発となった。
だが気持ちは晴々としている。

Junさん※さんの倶楽部 夢喰
夢喰(ばく)は悪い夢を食べてくれるという伝説の生き物だ。
ここでたくさんの話しを聞き優しくされ、不思議な体験をし、肩の荷が下りた気がする。
そう言えば【あわじゃ】のAさんにも『肩の力抜いて!』と言われていた。
緊張感は確かに必要だ。
だが、まずは自分が楽しまなくては。

途中、大雨と暴風にやられた。
少し足を止めて考えなさい!
って事だ。
だから雨宿りしながら考えた。
今日はゆっくり自分と向き合う日なんだ。
いつものような出会いの連続も起きない。
そういう日だ。

気付けば雨もあがり、青空が見えている。



無理したって気張ったって自分は自分だ。
自分が正しいと信じた道を行けばいい。
無駄を削ぎ落とし。
最後に残るもの。
鉛筆のように。
しっかりとした芯があれば。
今あるこの流れ。
この流れに身を委ねようと。
楽しいと感じる道を。
選べばいい。
と。  そう思う。
ぶれない真っ直ぐな思いを持ち。
自分に素直に真っ直ぐに。
あるがままに。

*Junさん※さん。
貴重な時間をありがとうございました!





昨晩見た蛍の舞が忘れられません。
チョコちゃんもゲンさんも!他のわんちゃん猫ちゃんも!
みんなありがとうございました!
自分はある程度期間が定められた旅ですが、その中で焦らず気負わず無理をせず。
許される限りの時間を使い目一杯楽しんで旅を続けさせていただきます!

では。

 

第五十四話 “ give and take ” 06-24

この数日、たくさんの方にお世話になり屋根の下で眠る事が出来た。

屋根・壁・床   贅沢だ。
人間が狩猟から安定を求め農耕に基盤を移し、風雨を凌ぐために住居を築く。
当然の成り行きだったのだろうが。
最初に家を造った人。  その人に感謝だ(笑)

それから?000年。
今の時代の自分達は。
便利さを求め過ぎている気がする。
便利な暮らしを求め過ぎると。
とても大切なもの。
心の豊かさがなくなる。
全てが当たり前になると。
有り難さがなくなる訳だ。
…生意気な事を言ってしまった。

ただ。  旅をしていると。
そんな事を感じずにはいられない。

さて今日はとても早起きだ。
サーフィンがしたくてしょうがない!
4時には移動開始。
波を求めて海岸沿いをゆるゆると。
夷隅Pに到着。
まだ潮位が高すぎたようで。
厳しいコンディション。
普段なら波を求めて移動してしまうのだが。
今日は素敵な予定がある。
Bali highのMUTOさんに紹介して頂いたTED'Sさんがこの近くだ。
だからお昼過ぎに立ち寄らせてもらおう!
と言うなんとも身勝手な計画だ。

なので  今日は慌てない。
潮が引いてくれば行けそうだし♪
と思い、波を観察。
しばらく海を眺めてぼーっとしていると。
4人組の元気なサーファーさんがやってきた。
そして入るタイミングに迷っている自分をよそに。
サクサク着替えて海へ向かって行った。

観察♪観察♪  と眺めていると。
潮が引いて来たのか、波がブレイクし始めた。

楽しそうな彼らを見ていたら。
 

いつの間にか。
ウェットに着替え準備万端だった(笑)
おじゃましま~す!とポイントに混ぜてもらう。
気さくな彼らは心良く迎えてくれた。
冷たい水温に指がかじかむ。
ガタガタ震えるまで一緒に楽しませて頂いた(笑)
URIKENさん!
皆さん!
ありがとうございました!


楽しかったです!
幼なじみと一緒に仲良く波乗りなんて最高ですね!

さて。  移動開始!
住所をたよりにTED'Sさんを探す。
この辺りはサーフショップさんがたくさんある。
キョロキョロしながら進んで行くと。
看板が出て来た。

ん?  おかしいな??
どうやら通り過ぎて隣の地域に入ってしまったようだ。
引き返す。

ここから。 ものすごい展開に…。

道の反対側にいたニコニコと笑顔な。
明らかにサーファーさんって感じの方が声をかけて下さった。
SATUKIさん。
会話の途中でTED'Sさんの場所を聞いてみた。
『TED'Sさんはあそこで、そこのショップははMAKIさん。私はここのKEEN'Sにお世話になってるんだ!ここは(この辺りのショップ)みんな仲良しなんだ♪』とSATUKIさん。
ここでお会いしたのも何かの縁だ。
ニコニコ笑顔のサーファーさんが通うショップはきっと楽しいショップのはず。
そう思い。
一緒にショップさんに行ってみた。

すると。  またまたニコニコの方が出て来た。
TAKADAさんだ。
飛ぶ(Air)らしい…。
波乗りで。
自分にはとても出来ない。
それにしても。
TAKADAさんは。  快活な方だ。
だから回りにはニコニコした人が集まってくる。

趣味?のステッカーを買おうとすると!
『Tシャツ一枚持ってきな!』と。
KEEN'SさんのオリジナルTシャツを頂いてしまった!
お店に来たお客様を交えしばらく楽しく話しが続いた。

別れ際。  SATUKIさんが。
『なんか勇気をもらえたよ!ありがとう!』と。

自分のしている事で。  勇気。
元気を与えられる。

一昨日。  JUNさんに言われた言葉を思い出す。
『みんなから頂く親切や優しさへの恩は、出会ったその時にすでにお返ししているんだよ。』と。

そういう事なんだろうか。


*SATUKIさをTAKADAさん
酒屋さん?と女性の方!
ありがとうございました!楽しい話しが出来てよかったです!

さてさて。  TED'Sさんへ向かう前に。
せっかくなので。
SATUKIさんが言っていたMAKIさんの所。
斜め向かいのショップへ立ち寄る。
『こんにちは~!ステッカー下さい。』とスタッフさん(お名前聞き忘れてしまいました…)に言うと。
お店の奥から。  にゅにゅにゅっと。

MAKIさん。  真木 蔵人さんが出て来た。

心の中で。
『ええっ!!本物??うわぁ~なんだこの展開は!!』と。
一人で勝手にパニックに(笑)
あまりの動揺に最初にどんな会話をしたか記憶にない。
気がついたらステッカーを手に持ち。
なぜかMAKIさんと一緒に外の自転車の所にいた。

すると。  MAKIさんを訪ねて二人の男性が来られた。
プロサーファーの市東さんと山浦さんだと後から知る。
大変失礼ながら。
自分はあまりプロサーファーさんのお顔やお名前を知らない…
知っている振りも出来ないので素直に言う。
するとMAKIさんが言う。
『後でどんな人か知ったらびっくりするぞ!(笑)』
と。



それから四人でたくさん話した。
その中で印象的だったのは。
MAKIさんが、自転車を見ながら。
『なんか俺も一緒に冒険している気分だ。』と静かに笑っていた時だ。

ふっとMAKIさんがどこかに消えた。

少しすると。
『これ、俺の。持ってきな。』と。
サーフパンツとキャップを頂いてしまった。



さらにさらに。
DICE WAX6個
お店のTシャツ。
オリジナルグッズの数々を。



『あとでいい思い出になる』と。
たくさんプレゼントして下さった。

恐縮して。
『ありがとうございます!』を連呼していると。
MAKIさんが。
『give and takeだ。   と一言.



*またひとつ最高の思い出が増えました!
皆さん本当にありがとうございました!

さてさて。  TED'Sさんの所へ向かう。
ん?  おやおや?
【close】

あっ…『ワンワン!』と犬が吠える。
すると鳴き声を聞いて、裏の住居の方から女性の方が出て来て下さった。
事情を説明すると。
『今日はお休みでいないんですぅ~』と。
明日はいらっしゃるとの事なので明日改めて伺う事にした。

今日は。  贅沢をする。
雨でもないのに宿を取った。
何故か。  それは。  日本人として。 同じ大和魂を持つものとして。
日本代表を。  サッカーを。  応援するために♪

という事で。 今日は早めに眠ります。
では。
お休みなさい!

~追記~
この話しを皆さんにも伝えたくて。
東京湾フェリーで一緒だったFUKUJIさんとMIKAさんのお友達のペンションマーメイドの友蔵さん。
自分の気まぐれで、お会いすることはできなかったのですが。
こんなメッセージを頂きました。

Smile!  makes me happy.
Smile!  makes you happy.
と。
そして!
自分の為に絵を書いて下さいました。

ピコーン!  と何かを感じて下さったようです(笑)
その絵の画像を見て。
ピコーン!  と、一目で気に入り♪
今は携帯の待ち受けに♪

友蔵さん!
ありがとうございました!
旅が終わったら、何時とはお約束出来ないのですが、必ず取りに行きます!
その時にFUKUJIさんとMIKAさんにお会い出来たら最高ですね!
まだお会いしてませんが繋がってるんですね!
この絵を見ると、とても和みます!
本当にありがとうございました。


 

第五十五話 “ Overflow ” 06-25

朝。  夜中?
サッカー観戦♪

二度寝をし。
前半を見逃すものの。
白熱の後半戦を楽しむ。



朝から気分はルンルンだ♪
デニスさんから連絡があり近くにいるらしい。

贅沢をして泊まったペンションTODOで再会!







徳島のフェリー乗り場依頼だった。
『無事で元気そうで何よりだ!』と。
その言葉がすごく嬉しかった。

そのあと。
ペンションTODOのオーナーと三人であれやこれやと話しが弾む♪
*デニスさん!わざわざ会いに行きてくださりありがとうございました!
救援物資ありがとうございます!
またどこかでお会い出来る日を楽しみにしています!

さて。
ペンションTODO。
TODOのオーナーさんにめちゃめちゃお世話になった。
寡黙な方なのだが。
すごく親切な方だ。

デニスさんと別れたあと。
オーナーを訪ねて来たNさん達とまたまた楽しいひと時を♪



そのあと。
オーナーが焼いた焼きたてパンを。
『このパン。どこのパン屋さんですか?』
と自分が聞いてしまうくらい。
すごく美味しかった!
ペンションTODOに泊まるなら。
自分見たいに素泊まりせず。
絶対に朝食は頼むべきだ(笑)

今日は夕方までたくさん時間がある。
オーナーさんが。
荷物を預かってくれると言うので、お言葉に甘える。
マウンテンバイクも貸して下さったので。
一宮まで波チェック。

その帰り。
昨日お会いしたSATUKIさんとばったり再会♪



そして。
『友達がすぐそこのショップにいるから一緒に行かない?』と。
ビラボンさんのお店だ。
店長のMACHIDAさんにお会いした!
ビラボンのステッカーを一枚いただいた!
MACHIDAさん!ありがとうございました!



さてさて。  波乗りだ。
志田下と東浪見の間くらいで1R。

ここ数日。
『波がない』とローカルさん達は言う。
こんな事は珍しいと、みんな口を揃えて言う。

でも。
自分にとっては。
乗れる波があるだけで十分だ。
考えようによっては。
波が小さい日が続いているからこそ。
出会えた人もいたように思える。
ものは考えようだ。

さて海から上がり、TODOに戻る。
オーナーさんにお礼を言い出発した。
*オーナーさん!何から何まで色々ありがとうございました!
とても助かりました!

さて。  夕方までまだ少し時間がある。
TED'Sさんに向かう前に。
GODDESの鈴木社長さんに紹介して頂いていた、サーフテックのOasisさんに立ち寄る。

すると。  何だか大変な事に。
たくさんの方に歓迎されすごく賑やかだ♪
M社長さんからキャップとTシャツをプレゼントして頂いただき、やべっちさんからもサプリメントやステッカー等を♪
たくさんの方にたくさんの応援の言葉をかけて頂き。
その度に。
必ずゴールしなくては。
と。
いい意味でのプレッシャーを。



*皆さん本当にありがとうございました!
たくさん元気をわけてもらいました!
またお会い日を楽しみにしています!

さてさて。  今日はいい事ばかりじゃない。
ギアのワイヤーがブチっと。
よりによって。
1番重たい場所で…

Oasisさんで聞いた近くの自転車屋さんへ先に行こうかと思ったが、まだ早いかなっと思いつつもTED'Sさんへ向かう。

到着。  すると。
TED・ADEKAWAさんはまだ戻られていないようだ。
一旦失礼し、自転車のギアの修理に向かおうとすると。
O店長さんが近くの自転車屋さんを紹介して下さった。



しかも、詳しい地図を書いて下さった。
重たいギアのまま地図を頼りに自転車屋さんへ向かう。

発見!
いかにも街の自転車屋さんって感じだ。
ギアのワイヤーの修理を頼むと。
表情が曇った。
ん?なんでだろう?と思っていると。
『ワイヤーは注文で取り寄せないと在庫がないんです…』と。
自分が遠くから来た事を察して下さっていただけに、申し訳なさそうな様子だ。
さらに。
『この近くの自転車屋さんはどこもワイヤーまでは置いていないですよ』と。
数十㌔先の大きな街まで行かないとダメなようだ。

『そうですか…』と落胆した自分をみた自転車屋さんは、なにも言わずどこかへ消えた。
しばらくすると。
一台のマウンテンバイクを押しながら戻ってきた。
『この自転車のワイヤーを使いましょう。』と。
『えっ?でも…』
『大丈夫です。廃棄予定の自転車ですから。』と。
感激した。
『部品が無い』と、その場で断る事だって出来たはずだ。

でも。  状況を察してくださり。
なんとかしよう。
と、動いてくれた。

そして無事ワイヤー交換は終了した。



*自転車屋さんのおじさん。おじいさん。
本当にありがとうございました。
おかげで勉強にもなりました。
次にもし同じ事があったら自分で治せそうです。
この親切に感謝します。

さてさて。  ギアも軽くなり気分も軽々と♪
TED'Sさんに戻る。
ショプとに着くと
もう少しでここへ来られるようだ。

少し時間があるので。
MUTOさんの板をシェイプしているKENYさんの所へ。

残念ながら不在てお会いできなかった。



ステッカーを購入しスタッフさんとお店の外で話していると。
プップ~♪
と、道路からクラクション。
振り向くと。

雑誌の中の人。  TED・ADEKAWAさんだった。

ショップへ行き挨拶を。
そして   ショップの中のソファーに座った。

日本のサーフィンのルーツ。  原点。  LEGENDだ。
その人が自分の目の前で笑っている。

1964年。
留学先のアメリカ・カリフォルニア・サンタモニカでサーフィンに出会ったと言う。
そして。
日本にサーフィンを持ち帰り、初めて日本でサーフボードをシェイプした。
ショップ内に飾られているモノクロの写真からも歴史を感じる。



思えば。  二ヶ月前。  なんのあても無く始めた旅だ。

それが今。  たくさんの出会いの連鎖から。
TED・ADEKAWAさんと。  相対している。
とても幸せだ。  ゾクゾクする。

途中。  一人の男性がやって来た。
TED・ADEKAWAさんのお知り合いのようだ。

二言三言会話を交わしていたかと思うと。
自分に真っ直ぐ手を伸ばして来た。

『MAKIです!』と。  真木勇人さんだ。

もう驚く事さえ出来ない。
こんなにたくさんの人や出来事が一日で。
そのまま三人で話しをしていた。
昔の話しや自分がこれから向かう先の話し。
等々。
貴重な貴重な時間だった。
TED・ADEKAWAさんは次の用事があるためにそろそろ出掛けると言う。
聞けば今日自分に会う時間を作る為にだいぶ苦労させてしまったようだ。

自分は本当に恵まれている。
全てに感謝だ。
TED・ADEKAWAさんからオリジナルTシャツと。
1978年にTED・ADEKAWAさんが撮ったサーフィンムービー。
【SURFING LIFE】のDVDを頂いた。
映画の中の音楽はマイク真木さんが担当したと聞いた。
早く見てみたい。

最後に三人で写真を撮らせて頂いた。



そしてTED・ADEKAWAさんと握手でお別れした。
夢のような時間だった。

*TED・ADEKAWAさん。貴重なお時間をさいていただき本当にありがとうございました。
お会い出来て光栄でした。
ありがとうございました!

さてさて。  そのあと。  勇人さんから。  頂き物をしてしまった。
さらに。
『今日はうちに泊まって行きなよ!』と。
その言葉にまた感激。

でも。  そのご厚意には甘えなかった。
なぜか。  なぜかと言うと。
もう胸がいっぱいいっぱいだった。
さらにこの後に刺激を受けたら。
今日の出来事を消化しきれなくなってしまうから。

*勇人さん。貴重な頂き物、そしてご自宅に招いて下さったそのお気持ち。
嬉しくて嬉しくて。
本当に感謝です。
最後に話していた話し。
実現したらめちゃめちゃ楽しそうです♪
そんな日が来る事を楽しみにしながら、旅を続けていきます!

今日は本当にありがとうございました!

さて。
気持ちの整理をつけなくては次へは進めそうもない。
月明かりの夜の海で今日あった事を思いかえした。

結局。  行き着いたところは。
出会いって凄いなって。

今日は特に。  特にたくさんの方に出会った。
人との出会いは。  偶然ではなく。  初めから決まっているのだろうか。

普段の生活のなかで、一日でこんなにもたくさんの人達に出会う事はない。
旅をしているから?
いや。  違うかも。
もしかしたら。
普段の生活の中でもたくさんの人に出会っているのかも知れない。

ただ。  残念な事に。  その出会いの大切さに。  今まで。
今までは気付いていなかったのかもしれない。

だから。
出会っているのにも関わらず。
見過ごしていたのかも。

【一期一会】
一生で一度しか会えない。  と言う意味ではなく。

出会いを。  人との出会いを。  
一生で一度しか会えないつもりで。  二度と会えないつもりで。
大切に。  誠意を持って。
そういう意味だと思う。

ふと思う。
今までどれだけの出会いを。
無駄にしてきたのかと。  恐ろしくなる。
日常生活では。  また会えるだろう。
と、ついつい思ってしまうが。

旅は違う。  その時。  出会ったその瞬間が全てだ。
そこで。  一期一会の精神で。  出会いを大切にする。
そうする事により。
この先も。  ずっと  繋がっていけると。

では。

第五十六話 “ すごい話 ” 06-26

昨晩は。
たくさんの出来事を思い返していた。
何度も寝落ちしながら気持ちの整理をする。

日記を書く。  落ちる。  はっと目覚める。  書く。
落ちる。  目覚める。

気づけば東の空がなんとも言えない色に染まっている。



もう朝だ。  背伸びをしながらあくびした。

今日は一人のんびり。  心を休めよう。
そう思った。

昨日の日記と矛盾するようだが。
今日はそんな気分だった。
出会いで心が飽和状態な訳だ。

やはりまだ。
気持ちが整理出来ていないのか。
単なる寝不足なのか。
そんな時はきっと。
出会いのセンサーもにぶくなり、新しい出会いも無いだろう。

と思っていると。  走り出してすぐに。
『ブログ見てます!』と声をかけてもらった。


Kさんだ。
飲み物の差し入れも。
今日はひとりのんびりと、などと思っていたくせに!
やはり出会った人がパワーをくれる。

またしばらく進むと。  『あっ!やなっち!』と。
このパターン。
毎回ながら驚く。
今日はひとりのんびりと、などと思っていたくせに!!

お二人の持っているおもちゃを見て。  興味津々♪
質問攻めにし、ちゃっかり見学までしてしまった。




YさんとSさんとおもちゃ♪

また移動。  昨日の寝不足からか。  めちゃめちゃ眠い。
ビーチで一眠りしよう。
と、どこかの海岸に迷い込み。
ぼっ~っとしていると。
『やなっちさんですよね?もしかしたら今日会えるんじゃないかと思ってました!』と。

今日はひとりのんびりと、などと思っていたくせに。
ついさっきまでウトウトしていたくせに。
すっかり元気に♪


MASALUさんと仲間達!

しかし。  走り出してしばらくすると。
さすがに眠さの限界が。
芝生の公園を見つけ。
銀マットを敷き一眠り。

ここで一句。
~爆睡しよだれの洪水虫刺され~  やなっち(笑)

芝生の寝心地がよかったからか。
ふと。  せっかくだから今日はキャンプしよう♪
と。
自分でも。
『せっかくだから』の意味はわからない。
単なる野宿は飽きてきた。

SurfTrip and Camp。
これがこの旅の基本スタイル。  だったはず。
その為の重装備。
幾つもの峠を越えてきた。
たまには使わねば。  宝の持ち腐れ。

このままではSurfTrip&Nojyukuに格下げだ。
テントを張れる場所を探し求める。

信号待ち。  意味もなく。
青になれ~青になれ~と念を送っていると。
『どこから来たんですか!?』と、突然信号待ちの車から大声が。
びっくりして。  ちゃりから落ちそうになる。
体勢を立て直しながら必死で答える。
『おっ沖縄から!』  

信号が青に。  ぶ~ん。
そのまま。  驚かすだけ驚かして。  走り去って行った。

どっきりカメラの【コラッおじさん】みたいな人だ。
*↑年代がばれてしまう…
と、思っていると。  少し先で車を停めて待っている。
手にバナナを持ち自分を待ち構えている。



ぬぬぬっ!  まさか!  ちゃりをスリップさせる気か!?
と思ったら。  どうやら違うようだ。

バナナの彼。 
もとい  いまのりさんが先手を打ってきた。
『写真撮っていいですか!?』
と。
『ならば拙者も!』と言わんばかりに。
お互いが懐から刀ならぬデジカメを抜き出す。
事あるごとにカメラで撮影。

ブロガーの悪い癖だ…
しかしこれは。
伝えたいと言う責任感?使命感?からだ。
仕方ないと。  大目に見て頂きたい。

お互いに画像を抑えると安心するのか、その後から急に話し出す。
バナナを頂きご満悦。
さっそくむしゃむしゃと。
三本一気に♪

さてさて。  キャンプ出来そうな場所を発見♪
気付けばだいぶ移動していた。
回りを見渡す。
どこにも【キャンプ禁止!】の警告はない。

『やるか。』
少し泥臭く行かねば、この先が辛い。
雨も降って来たので。  急いでテントを張る。

テントの中はこんな感じ♪    リビング&寝袋ルーム。
二人は寝れる広さ。
がだ。  中はいつも。  ぐちゃぐちゃ♪   の
ひっちゃかめっちゃか♪



これが落ち着く。

そして。  このテント。  ガレージ付き。
ガレージ&キッチン♪
こんな感じ。





これで雨が降っていなければ。
焚火でもする。
でも風向きを考えないと。
テントがスモーク。  後が辛い。
と、自分の旅はこんな感じです。

よく。  出会った方に。
『これは大変だ!すごい!すごい!』と言われます。
確かに。  雨が降り続いたり。
自転車やリアカーの故障やトラブル。
峠と悪天候がセットになったりすると。

辛い… 大変だ…
と感じる事もありますが。
たくさんの出会いと。  驚きと。  ワクワクと。
トリハダ級のゾクゾク感。
後から思えばトラブルも全部笑い話し。

そんな毎日です。
それプラス。
大好きな波乗りをしながらの旅♪
辛いと言ったら罰当たりです。
自分が大好きな事。  サーフィンと旅。
それを思いっ切り楽しんだら。
たくさんの人に『すごい』と言われるようになりました。

子供の頃は思いっ切り遊ぶと『勉強しなさい!』なんて怒られたのに(笑)
大人が本気で遊ぶと。
どうやら。  すごい事になるようです♪

では!

*今日はちょっとふざけて書いてしまいましたが、今日出会えた皆さん。
ありがとうございました!

第五十七話 “ 徒然なるままに ” 06-27

昨日の夕方降り出した雨はパラパラと。
強まる事は無いけれど。
朝までずっと降り続いている。
風も少し強い。

『さて。どうしよっかな?』
雨の中、荷物を片付けレインコートを来て出発する気には中々ならない。
『ん~。今日はこのまま何んもしないでダラダラしよう♪』
波の音を聞きながら。
テントの中で過ごす一日。
オンショアでぐちゃぐちゃなコンディションだが。
ちょくちょく様子を見ながら波乗りのタイミングを見計らう。


散らかりまくったテントの中を見て。
思わず笑う。
こりゃいかんな(笑)と。
まぁいいか。
結局散らかる。
もうこれ以上散らかる事もないだろう。

なんとなく肌寒い雨の朝。
お湯を沸かし一宮Oasisのやべっちさんに頂いたコーンスープをすする。


うまい♪
こういう環境の中で、温かいものを頂けること。
それだけで贅沢だ。
贅沢の価値観はそれぞれ違う。
ただちょっとしたことに贅沢を感じられるこの環境。
これがまた贅沢だ。

雨の止む間に海岸へ。
昆布を探す。
ご飯に入れて炊くと美味しいらしい♪
うろうろ。

…ゴミだらけだ。



昆布らしきものを見つけるが、とても食べる気になれない…

ポツポツ。  また雨だ。
テントに戻りゴロゴロと。
なんだか原始人にでもなった気分だ。

雨は相変わらず降ったり止んだり。
得にする事もなく。
もの思いにふけったり。
テントの隙間から流れる雲を眺めたり。


せかせかと過ぎていく現代の時間。
その中でのなにもしないゆっくりな時間。
今までの日常生活では。
貴重な休みをなぜだかせかせかと過ごしていた。

午前中はドコドコに行って買い物をして。
お昼は人気のお店の列に加わり。
良くわからないのに『美味しかった~♪』と満足する。
午後は午後でまた動き回る。
それが終われば渋滞の列に連なりながら家路に着く。

そんな休日。

また雨が降り出した。
テントに落ちる雨粒にも音の違いがある事に気付く。
この雨粒ひとつひとつにも個性があるようだ。

知らない内に流行と言うものに流されている日々。
流行に流されていないと不安な生活。
そこには。
どこにもOriginalはなく。
回りを見れば似た者同士。
そこに安心感を覚える日常。

以前の自分はそんな感じだった。
が、今はこんな事に贅沢を感じている。
人間変われば変わるものだ。
別にどっちがいいとかではなく。
こういう時間の過ごしかたもあるんだなと。
それを知るか知らないか。
それが自分に合うか合わないか。

ただそれだけだ。
そんな事を考えながら過ごす一日。

夕方。風が弱まる。
午前中はぐちゃぐちゃしていた波がすこしまとまる。

もも~たまに腰。


海に飛び込む。

ちょっと水の汚さに驚く…
とは言え、波はある。
潮が上げに向かう僅かな時間。

波乗りを楽しんだ。


動けばお腹が空く。
太陽が東から昇り西へ沈むのと同じ事。

ご飯でも炊こう。



ご飯が炊けるのが待ち遠しい。

男の料理。



食べれれば良し!

夕食を取ると日が暮れる。
明日は雨が降らなきゃいいな。
でもまぁ。  雨も天気だ。
今日は雨のおかげでのんびり出来た訳だし。
雨の日もあれば晴れの日もある。
当たり前の事。
明日は明日の風が吹く。
なるようにしかならない。

その中で。
自分がどうするかは自分次第。
自分次第でどうにでもすることが出来る。
そんな事を考えながら。
過ぎていく一日。

これもまた。  一日。

徒然なるままに。    では。

*Ryu! HAPPY BIRTHDAY♪

*茅ヶ崎のNさんYさん!
沖縄のシーナサーフから連絡とメッセージをもらいました!
本当にありがとうございました!

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【やなっちへの応援メッセージ】

やなっちさん、いつもブログ拝見しています。
茅ケ崎から応援してます。
というか、応援してるつもりが応援されてますね。
男のロマン、完遂させて下さい。
道中お気を付けて!!
 
                    神奈川県茅ケ崎市 中川 淳
 
 
やなっちさん!!沖縄のシーナサーフさんに来ていろいろとお話しきかせて
いただきましたよ。
出発点に来てみてとても親近感がわいてきました。
茅ケ崎は湘南の波乗りスポットです。是非茅ケ崎の海でも波乗り
して下さい。
ステキな出会いをこれからもブログを通して楽しみにしています。
がんばって下さい!!    
                  神奈川県茅ケ崎市 山城 英美

第五十八話 “ ココロのキリ ” 06-28

今朝起きると。
もやもや~っと。
すごい霧。

かろうじて雨は降っていない。


テント撤収。

下が砂地のキャンプの利点
・水はけがいいのでべちゃべちゃしない。
・凸凹していないので寝心地がよい。
欠点
・すべてが砂まみれ
悪戦苦闘しながら荷物をまとめる。

走り出す。
しっかりのんびりしたからか。
足取りは軽い。
朝のラッシュ時に銚子大橋を激走。
茨城県に入る。  波崎へ向かう。

10年位前だろうか。
友達とショートトリップに来た時。
すごい波を当てた思い出の場所。
その後何度か足を運んだがあの日のような波には出会えなかった。

今回もダメだった。
聞く所によると。
千葉・茨城は珍しくうねりの弱い状態が続いているらしい。
これも何かの縁なのか…
まぁあまり深く考えても仕方ない。
そんな時は移動日に。
波が有り過ぎても中々進まない。

しかし霧がすごい。




風車の存在にしばらく気付かなかった。

移動。  霧で視界が悪い。
感覚を頼りに海沿いを走る。
途中行き止まりになり。
やや内陸にハンドルを切る。

1時間程走ったろうか。
ん?  かなり進んだと思っていたのに。
目に飛び込んで来た看板には。

【波崎海水浴場】と。
…。  言葉もない。  ふと足を止める。
ただただ走っていた事に気付く。

あれあれ。  今日は誰とも出会ってない。
急に寂しくなる。
一人旅。
一人で当たり前なのに。

ここまでが普通じゃなかったんだ。
千葉に入ってからは特に。
その出会いの数が凄かった。

あまりの出会いに。
心が飽和状態にさえなった。

そして昨日。  …引きこもった。
もちろん他の理由もあったが。
素直に言うと。
一人になりたかった。

完全に自意識過剰だが。
どこに居ても。
心からのんびりできなかった。
一人自分と向き合い。
この旅の原点を。
もう一度よく考える必要があった。
だから昨日は誰とも会わなかった。

出会いに支えられ。
出会いに導かれ。
ここまで来れたのにも関わらずにだ。

大馬鹿もんだ。
感謝してもしきれない。 出会いの数々に。
ちょっと疲れてしまったのだ。

そのくせ。  今は一人寂しくなっている。
恐怖感さえある。

昨日。  流れを断ち切ってしまったせいで。
もうこのまま。 誰とも会えないんじゃないかと。
昨日は出せなかった答えも。
今は一目瞭然だ。
やはり人との出会いを求めている。
結局一人じゃ何も出来ない。

お昼前。  霧が晴れて来た。
それどころか。  太陽が顔を出してきた。
ここから。  霧が晴れてから。
急に出会いが押し寄せて来た。

バイクで日本一周に出たIさん。
半月程前。
Sさんの知人が神奈川で自分を見かけたらしく話しを聞いていたらしい。
『いや~嬉しいな!なんか会える気がしてたんだよな~!』と。



道端の楽しそうな雰囲気に誘われて?
近所のおばちゃん。
Sさんも話しに加わる。


Sさんから使い捨てカメラと電池を頂く!

そしてまたしばらく走ると。
真っ黒に日焼けしたKさんが話し掛けてくれた。
何でも昔。  自転車で。
神奈川から福島までを1週間で往復したらしい…
なんだかパワフルな人で。
かなり元気をもらった。



そしてダンプのおじちゃん。
それはそれは怖い顔なのだか…
話すとめちゃめちゃ優しくて。
『気をつけてな!』
と、豪快にクラクションを鳴らして走りさって行った。
この時点ですっかり元気に♪

気付けば太陽はギラギラと。
いやちょっと待って…
暑すぎる…。


雨が降れば晴を望み。
日差しが強ければ涼を求める。
無い物ねだり。  そればかり…  反省。

じりじりと腕を焦がされながらひた走る。


来る予定がなかったのに。
大好きな道の駅の看板が目に入る♪

ちょっと休憩。
と、駐車場に入るや否や。
『こないだ太東にいました?真木さんのブログで見ました!』とTさん。

飲み物の差し入れを頂く。


干からびかけていたので一気飲み。
日陰で一休みしていると。
Nさんが。
はい差し入れ!と。

飲み物を。


ちびっこにも『がんばれ~』と言われ、力こぶを見せる♪

見てなかった(笑)

少し休んでいたら。  どっと疲れが。
やはり暑さは体力を奪うらしい。
今日はここまで!  と、無理はしないようにした。

午前中の気持ちと。  今の気持ち。
どちらがいいか。  
霧が晴れた心には。  もう答えが出てた。
そして改めて教えられた。
人との出会いのスバラシキコト。

波と同じように出会いの無い日もあるだろう。
だからこそ。  一つ一つの出会いに。
出会いに感謝しよう。

では。

第五十九話 “ 一緒でなくても ” 06-29

これは。

原宿の美容室CORのRIKIさんとMORIHEIさん。

去年の5月
沖縄のシーナサーフの一枚だ。

あれから一年二ヶ月。
今日、再会した。
MORIHEIさんはお仕事で今日はお会いできなかった。
が。
また繋がれた。
これもまた。  偶然からの展開だ。
ツイッターとやらで。
お二人の友達。
Sさんが自分を知った。。

日常の会話の中で。
『なんかサーフィンしながら日本一周してる人がいるらしいよ!自転車で。』
RIKIさん『名前は?』
Sさん『やなっち。』
RIKIさん『やなっち?知ってるよ!』
と、話しが繋がった。

MORIHEIさんが連絡をくださり。
偶然にも。
自分の居場所とRIKIさんのホームブレイクが重なった。
昨日連絡が来た時はテンションが上がった。

沖縄であった時を思い出す。
あの時。  自分の夢を熱く語った。
めちゃめちゃ熱く。
二人はずっと聞いてくれた。
そしてその夢を応援してくれた。
語れる夢があること。
それは幸せな事だ。

そして。  熱く。  語れば語るほど。
夢が。  夢の方が自分に近づいて来る。

夢への一歩。  夢への一歩は。  その夢を。
その熱い想いを語る事。
細かい事はいい。
自分はこれをやる!
絶対に!  だけでいい。
やる!と決めても。
最初の一歩を踏み出すまでが大変だ。

でも。  熱く。  熱く語れば語るほど。  その一歩が軽くなる。
言魂。  言葉に魂が宿る。
そんな気がする。

若干、話がそれた。
さて。
明日、会えるとわかったら気持ちが高ぶってあまり寝れなかった(笑)

3時には起床し。  4時には出発していた。
特に待ち合わせ場所は決めてはいない。
海の方向。  東へ向けて走り出す。
東の空が。

…すごい


すごい綺麗だ。
今日この後の。
素敵な展開を予想させる。
が、しかし。
海に近づくに連れ。
濃い霧が。



雨まで降って来た。
が  気持ち。  気分。  感情。  ってのは面白い。
雨や霧に。  ワクワクやドキドキが勝る。
鼻唄さえ飛び出す♪
ちょっと飛ばし過ぎたようだ(笑)

連絡が来た時には。
RIKIさんが目的地としていたポイントをを通り越してしまっていた。
勇み足…。  合流地点をTポイントへ修正。

ポイントへ到着。
霧の立ち込める海を見る。
はっきりとはわからないが。
ひざ位だろうか。
あぁ~今日は一緒にサーフィン出来ないかも…
と、思いながら後ろを見ると。
ちょうどRIKIさんが到着した。

再会を喜ぶ♪  さらにお友達たくさん!
Saitouさん。  Yamaguchiさん。  satouさん。  RIKIさんの奥様kaoruさん。

こんな時はいつもそう。  話したい事がたくさんで。
会話のすべてが中途半端になってしまう。
急にたくさんの人が訪ねて来た時の犬と一緒だ(笑)

まぁ仕方ない。  いづれ落ち着く。  後でゆっくり。  話せばいい。

近くに地形がばっちりの場所があるらしく。
RIKIさんの提案で。  そこに向かう事にした。

その途中。  軽トラックが横を通り過ぎる。
地元のおじちゃんかな?
と思ったら。
車の中からニコニコ笑顔が見えた。
『もしかして、旅してる人ですか!?』と、声をかけて下さった。

Y君とY君だ。


とても爽やかな二人で。  こちらも心地好い。
この出会いは。  RIKIさんが運んでくれた出会いだ。
自分一人なら。  あの路地は絶対に曲がらない。

さて名も無いポイントに到着。
相変わらず霧がすごい。
しかし。
そんな事はお構いなしでみんなパドルアウト♪

KAORUさんはビーチでのんびり。
やや遅れて自分も。
波待ちをしていても。  波が見えない…
急にうねりが目の前に。
慌てて乗ってみると。
小ぶりながら綺麗な波だ!
霧が流れていない事からも、風がない事がわかる。
面つるつる♪  引きに合わせコンディションは上向く。  たま~に腰。

貸し切りの時間は続く。
ヒュ~!  とか  Go!Go!  とか。  来たっ!  とか(笑)
最初は苦戦していた霧も。
『なんも考えないで頭真っ白にしようぜ!』のRIKIさんの一言で。

あっ!  なるほど。  この状況も結構乙だな♪
なんて思えて来た。
見えるのは目の前にある波とみんなの影。
聞こえるのは波の音と笑い声。
そして感じるのは。  最高のこの場の雰囲気。

途中。  うっちーさんが合流。
これまた笑顔に深みがある人で。
雰囲気からサーフィンへの思いを感じられる。

途中、ぽつんと一人のサーファーが海に入ってきた。
普段の自分がそんな感じだ。
楽しそうに仲間で波乗りしている人達が羨ましい。

何と無く話し掛けてみた。
するとさっきまでの表情と明かに違う笑顔になった。
お節介かも知れないが。
自分がそうしてもらって嬉しかったから。
一緒に波乗りをしている気分になれたから。

ちょっとしたことだが。
彼の笑顔からそれが迷惑ではなかったと感じ。
少し嬉しかった。


海上がりに一枚♪

ほんの一時。  霧が晴れた。
この光景を。  カメラに収めたかった。
でも…  中々うまく撮れない。

選手交代。  うっちーへ。
自分はRIKIさんの板を借りてロングに挑戦!
RIKIさんはYAMAGUCHIさんの板を奪い取り?
ともあれ。  二人で沖に向かう。
一緒にサーフィンをしている事が。  昔から当たり前だったかのような錯覚に陥る。
みんなバシバシ乗って行く!

シュ~♪


バシュッ!


ぐぅぃ~ん♪


ひゅ~う!


うわっ!?

…。

海で過ごした数時間。  波を分かち合い。  笑って共に過ごした時間。
これは普段の生活の中で顔を合わすだけの人と。
接した時間の数倍。  数十倍の違いがある気がした。

海から上がり。
Saitouさん。  Yamaguchiさん。  は用事がありここでお別れ。


RIKIさんとKaoruさん  satouさんとうっちー。
5人で近くのご飯屋さんに向かった。
食事を取り。  のんびり話した。
とてもいい時間だった。

別れの時間は必ず来る。  必ずだ。
一緒に行動を共にして旅をすることは出来ない。
お店の外に出ると。  お店のおばちゃん達も混じって記念撮影。


ボーリング大会をした訳ではない。
おばちゃんがメロンをくれたのだ♪

さてさて。  タイムリミットだ。
見送られるのは辛いから。  自分が見送ろうとすると。
それは却下(笑)

『行ってきます!』とペダルに足をかける。
後ろは振り返らない。  見れば更に別れがつらくなる。
今は前に進むしかない。
また一緒に波乗りをしたい。
それが例え。  同じ場所。  で。  一緒でなくても。
この日本の海のどこかで。  波乗りをしているだろう。
だって。  海は。  海は繋がってる。
そう思えば。

寂しくない。  そう思った。

 

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