第四十五話 “ 荷物の重み ” 06-11

まずはお礼から。

Kayak Resort  Wonderful World

オーナー。 リエさん。 シンさん。 マリコさん。
そしてリッキー♪
この二日間本当にお世話になりました!
旅の途中での素敵な休日。

海。  山。  人。  雰囲気。  流れる時間。
考えずに感じる事が出来ました(笑)
本当に本当にありがとうございました!



さて。
二日間過ごさせて頂いたWonderful Worldを出発。

『行ってきま~す♪』と。
すぐ隣のTポイントに向かう。
『あっここだ♪ここだ♪』と道を曲がる。
坂を下る。
少し走る。
右側のお洒落なお店から。
サングラスの人が出て来て。

目が合う。
『チャリできたの?どこから?』
『沖縄から…』
『…沖縄ゎぁ!?』
『…はい。』

ん??   まてまて。  この人どこかで…。   いやいや♪

そんな訳はない(笑)
そうこうしていると同じお洒落なお店からスタッフさんが出て来た。
改めてお店を見る。

BAGUSE
あっ。
ここって確か…
いやいや♪
そんなはずはない(笑)
かなりの高回転で頭があ~だこ~だと。

またしばらく話す。
すると。
女性スタッフさんが。
『あっそうそう。こちら、プロサーファーのノリさんです♪』と…

ぎゃぁ~!   大野仙雅プロ!!!
そりゃあびっくりして。
目が回った。
まさかとは思っていたが。
本当にここにいるとは。

そして大野仙雅プロからBAGUSEのステッカーと波伝説のステッカーを頂いた♪



と、そこに現れるたローカルさんが白浜がいいっすよ!見たいな感じで大野仙雅プロと話している。
お礼を言いまだドキドキしている気持ちを落ち着かせながら出発♪

白浜到着。
見てびっくり♪
綺麗な波が。





自転車日本一周      ~ サーフィンの旅 ~-DVC00148.jpg

バタバタ着替え。
『いっただっきま~す♪』
とパドルアウト。
セット間は長いがたまにパコーン♪とセットが入る。
ロングの方が沖でセットをやり過ごした。

来たっ~!!   しかもグーフィー♪

乗ってびっくり♪
大好きなタイプの波♪
テイクオフの後。
一瞬考える時間がある波。
こんな自分でもカットバックができる波♪
今日は贅沢な波でお腹いっぱいになれた。

『ごちそうさまでした!!』
と、海から上がる。

実は海にいる間気になっていたことがある。
ビーチの奥の方にチャリダーらしき姿が。
ちょっと遠くて見えづらかったので近づいてみると。



やっぱりチャリダーだった。
千葉から来たCHIKIさんだった。
カメラが趣味で今回初めてチャリダーに挑戦したらしい。
自分が今までそうしてきてもらったように。
チャリダー的情報をたくさん提供。

そして。
やはり自分がしてもらってきたように。
チェーン&ギアへ油を注入。
押し付けがましいが勝手にチャリダーの諸先輩方からうけた親切の恩返しを♪
『お互いいい旅をしましょうね!』と握手で健闘を祈りその場を後に。

200メートル位進むと。
ウェットに着替えようとしている大野仙雅プロが反対車線の駐車場に!
『さっきはありがとうございました!』と言うと。
ニコッと微笑み。
『波どうだった?』と。
『最高でした!』と言うと。
また優しくニコッと。

そして。
『頑張ってね!』と親指を立ててくれた。
テンションマックス!
そして。
鼻息荒く。
その場を全力で走り去った。

さてさて。
それはそうと。
ちょいとのんびりし過ぎた。
日没まで3時間。
早く寝場所を確保せねば。
餌を探す獣のような目付きでいい場所はないかと。

ギョロギョロと。

ない。  ない。  まったくない。
やや焦り始めた時。
大阪のKさんが声をかけて来てくれた。
『いやぁ~熱いっすね!』と。



しばらく夕方の混雑する道路際で熱く話す。
たいてい。
自分に声をかけてくれる人は。
心の熱い人だ。
それは間違いない(笑)

また走り始める。
やや急な坂道を後ろに車を従えながらのろのろ走る。
後ろからチャリンコの青年が。
『頑張ってください!』と自分を追い抜く。
信号待ちで一緒になる。
彼は横断歩道で反対車線に渡り、自分はその先の歩道を走る。
しばらく走りすぐに彼がなぜ反対側に行ったかわかった。

こっちの歩道。
道幅。  路面。
草ぼうぼうで走りにくい事この上なかった。

なるほど。
だから彼は反対側の歩道に渡ったんだなと。
さすがローカルだ。
などとブツブツ言っていると。
いよいよ道が険しくなり立ち往生してしまった。
そこで右往左往していると。
彼が大丈夫ですか?と再び声をかけてくれた。

日没まであと30分。
ちょうどいいスペースがあったので今日はここにテントを張る事にした。
すっかり日も暮れ。
夕食を作り特製キーマカレーを食べていると。
『こんばんは!』と。
突然暗闇から声がした。
さっきの彼。



シュンくんだった。
差し入れです!と、ビールと食料を頂いてしまった。
シュンくんは見るからに優しい感じで人が良い。

今時に珍しい好青年だった。
彼もチャリダーらしく、走っている自分を見て何だか嬉しくなり、声をかけ。
そして差し入れまで持って来てくれた。
本当にありがとう!
嬉しかった。
だから。
この旅で自分が気付いた事感じた事を目一杯伝えた。
きっと彼の心には伝わったと思う。

さてさて。
Wonderful Worldでいいパワーを充電したのか。
今日半日で素敵な出来事がたくさん会った。
この旅で出会うたくさんの

人。  親切。  優しさ。

そして  波。

自分が出来る最大の恩返し。
この旅を無事に終わらせる事。
まだまだ先の話しだが。
まずはそれが一番の恩返し。
『無事に日本一周終えました!』と出会った皆さんに伝えたい。

こんなメッセージを頂いた。
『ハコブンダー(リアカー)には俺の魂も乗ってるんやからな!』と。
『道理で最近。荷物が重いと思いました(笑)』と茶化して返しはしたが。
本当にそうだと思う。
このブログを通じて。
皆さんが自分と一緒に旅をしている。

だからだ。  だから。

旅で感じる事。  気付く事。  苦しい事。  嬉しかった事。

そのすべてを素直に書く。
そして。
それが。
もし。  皆さんの。  心の何かに。  反応し。

何かのきっかけになれば。
これもまた。
恩返しなのかと。
そんなことを思った。

今日も楽しい一日だった。
ありがとうございました。
では。