第二十話 “ 心にゆとりを ” 05-17

昨日は歩きお遍路をされているAさんと一緒にまなぶさんのうどん屋さん【ほうばい】の軒下で野宿。

朝。

自転車日本一周サーフィンの旅-P5170115.jpg



またしても素敵な日の出。
思わず手を合わせる。

自分はAさんに沸かしたお湯でコーヒーを。
Aさんは朝ごはんにとおにぎりを半分分けてくれた。




しばらく二人で談笑していると。
おばちゃんが近づいてきた。
『兄ちゃん!携帯の使い方教えてくれへんか?』と。
おばちゃん。
今日の朝日が綺麗だったから写メに撮って息子さん達にメールしたいらしい。

ピッポッパッ♪
『はいどうぞ。』

まだ朝の6時前だが、メールしてよかったのだろうか…

まあそれはさておき。
おばちゃんと話しが弾む。
『そういえば、兄ちゃん見たいなんを大分でみたな~』と。
『いつ?』
『ちょっと前。』
『おばちゃん!それ俺だよ(笑)』
『なんだぁ~そうねぇ~(笑)』

偶然って面白い。
大分で見かけられ、高知の田舎で再開。
二人でけらけら笑いが止まらない。

おばちゃん。ジャンベ(太鼓)が好きらしく年に一度四万十川のほとりのご自宅で皆を集めイベントをするらしい。

おばちゃんが言う。
『おばちゃんも皆から変わり者って言われるけどな、そのおばちゃんが、大分であんたを見た時、この子は変わったこやな~って思ったんよ(笑)』と。
またまた大笑い♪

別れ際におばちゃんが作っていると言うゆずの甘露煮と男前煎餅を頂いた!

ありがとうございました!





さておばちゃんと別れ、Aさんとも別れ出発だ。
取りあえず隣のOポイントを目指す。

ひざ~もも位だろうか。
何とか出来そうだ。
この先しばらくサーフポイントがないので、入る事にした。

着替えていると旅のサーファーUさんが声をかけてくれた。
この後波乗りをするらしい。



先に海に向かう。

準備体操の後。
『いただきます!』と言って入水。

しばらくすると、Uさんも来た。
おしゃべりしながらのサーフィン。
たまに波を見逃しちゃうけど楽しい♪

沖縄でコガちゃん&オッキーとふざけながら波乗りしてたのが懐かしい。

海から上がる。

『ごちそうさまでした。』





『気をつけてね!』と見送られOポイントを後にした。

さて。
ここまではいつものような楽しい時間だった。

峠に差し掛かる。
これもまぁいつもの事だ。
でも今日違った。

悲しい位狭い路肩。
狭いトンネル。
自転車の幅ギリギの歩道。
必死だった。

大袈裟かも知れないが僅か数10㌢の所を猛スピードで抜き去る車。車。車。
後ろから車が来る度に覚悟を決める。

少しでもバランスを崩して白線をはみ出せば。       死。

ずっと緊張していた。
ぴ~んと糸が張り詰めた状態がひたすら続く。
そんなこちらの心境を知ってか知らずか。
かっ飛んでくる車達に。
悪態をついてしまった…

言った所ですっきりするはずもない気分。
ますます気持ちが腐って行く。

はぁ~。

愚痴を言っても何をしても状況が変わらない事はわかっている。
むしろ。
そんなにイライラとしている自分が嫌になってきた。
自分がこんな気分の時は新しい出会いもなにもやって来ない。

と、ある場所でこの旅始まって依頼の冷たい対応に会い…
更に落ち込む。

少し休んで心を落ち着かせる。
良く考えればイライラするのもおかしな話しだ。
車を運転している人からすれば、自分のがいい迷惑なんだし。

何より。

イライラ。
愚痴ったり。

@★〆^!!
などと悪態を着いても、気分が悪くなるのは自分だ。

心にゆとりを持ち。
いつも笑顔で。
感謝する気持ちとありがとうの言葉。

昨日高知のローカルサーファー。
きぃちゃんさんが言っていた事そのものだ。
それに気づき気持ちが晴れた。

車の邪魔をしたなら頭も下げた。
邪魔になると思えば車列が通り過ぎるまで端により足を止めた。

すると不思議なものだ。
『頑張れよ!』とか。
プップッ~と手を振ってくれたりと。

きっと。
人にイライラすれば自分もイライラされる。
人を馬鹿にすれば自分が馬鹿にされる。
人を笑えば自分が笑われる。

そういう事なんかな~。
と思った。

それから時間はかかったが目的地に到着。

今日は自分の余裕のない気持ち。
イライラしたりした自分の戒めの為にもこの話しをブログに書いた。

せっかくの夢への道のりだ。
くだらない事で台なしにしたくないから。

さてさて。

明日からしばらく雨が降るらしい。
雨に負けないように頑張って走ろう。

少しずつでも前へ前へ。

ではまた!

~高知県須崎より~