第十三話 “ ヤマナイアメ ” 05-10

夜中3時
雨の音で目を覚ます。

5時。
雨と風の音で目が覚める。
起床。

ふぅ。 雨か。


ちびちびと撤収し朝ごはん。
弱まっては強まる風雨に出発の踏ん切りがつかない。
これから先の長い道のりを考える。
のんびりばかりもしてられない。

行こう!
6時30分走り出す。

宮崎。
ここは、
波乗り天国
チャリダー地獄

なぜ地獄?

かっ飛ぶ車、狭い路肩に途切れる歩道。
今回初の愚痴も飛び出す。
左の歩道が突然途切れいきなり右に歩道が現れる。

しかも狭い。
あまりの狭さにリアカーが引っ掛かり二回横転。
怪我は無し。
でも、歩道があればまだ良し。
無ければ嫌でも車道を走る。
だか、路肩は狭いし車はかっ飛ぶ。

泣けてくる。
車道を走れば当然迷惑。
大型の運転手さんすみません(泣)
自分みたいのが道路を走っていたら抜くのにかなり怖いはず。
でもこちらはもっと怖い。

『迫り来るトラック』

VS

『時速10㌔のチャリ』


狭く逃げ場のない道では後ろに車列を従えて半ベソ走行。
もう愚痴はこれくらいにしよう。

東国原さん。
・・・・・・・・・・・歩道。   どげんかせんといかん!
頼みますm(__)m

しかし、この辛い道のりにも良い面もある。
途中途中に点在するサーフポイント。

波乗りをするサーファー。


モアイ♪
宮崎美人さん二人組から突然アクエリアスの差し入れ♪
あまりの突然の事にびっくり。
その驚きっぷりに宮崎美人さんは大笑い。

ありがとうございました!

さてさて。
あいにくの風でどこのポイントもいまいちなコンディション。
サーファーの姿を見かけては立ち止まり、立ち止まりの繰り返し。
しかし今日は遠慮しておこう。
雨にうたれて寒くて寒くて。
明日風が収まれはきっといい波になるだろう。

ある場所に立ち寄った。


わかる人はただ一人。
思い出の場所だ。
あの時ここで再会出来たから今がある。

二年前。

ボロボロの心で旅立った。
ここで全てを吐き出し、過去を振り返らずに前を見た。
色んな事が頭をよぎる。
二年前の自分の気持ち。
今の気持ち。

雨が凌げる場所を求めて道の駅へ向かう。
激しさを増す雨に打たれながら急に淋しくなる。

到着。
ベンチにぽつり。
ここでまた人の優しさに出会う。

どうなつを頂く。


美味しい。
なぜだか急に涙が出て来た。

止まらない。
トイレに逃げ込み思いっきり泣いた。
弱虫・泣き虫、なんと言ってもらってもいい。
こんな事をしていても、自分は決して強い人間ではない。

辛くも淋しくもなる。
楽しいばかりが人生でないこともわかっている。
でも。
きっと。
これが糧になり。
また新しい自分が創られていく。

『止まない雨はない。』
どこかで聞いた台詞。

その通りだ。
雨も思いっきり降れば気が済だろう。

ではまた!

と、思ったら!
またまた素敵なご夫妻に♪


優しい笑顔と楽しい話しとわんこに癒された♪
みかん沢山ありがとうございました!


さっきまでの淋しさもどこかへ。
人の優しさって。

今は感謝しか出来ないけど。
ありがとうございます。

では!